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【薬剤師が味見してみた】トラベルミン配合錠は噛み砕いて服用しちゃダメ
今日の味見はエーザイのトラベルミン配合錠です。
先日、書いたブログ記事『ストロカインは口の中で溶かして飲んじゃダメ!』の時に
Twitterで教えていただいた、「トラベルミンも同じようなことになりますよ~」という情報を得たので実施してみました。
トラベルミンってどんな薬?
トラベルミン配合錠は、抗ヒスタミン剤であるジフェンヒドラミンサリチル酸塩と、
テオフィリン誘導体であるジプロフィリンとの配合剤で
これら成分が作用して、めまい・頭痛の原因となる内耳迷路の興奮を抑制し
悪心・嘔吐の原因となる嘔吐中枢の興奮を鎮静する作用を発揮する。
(インタビューフォームより)
トラベルミン1錠中にジフェンヒドラミンサリチル酸塩 40mg及びジプロフィリン 26mgを含有します。
旅行必需品であることから、「Travel」をとり、語呂をよくするために「ミン」をつけて命名されたお薬だそうです。
実際に味見してみた
さぁ、トラベルミンを口の中で溶かしてみよう!
最初に感じたのは「やや甘い?酸味がある?」ということです。
事前に少し調べた感じでは、原薬はどちらかと言えば苦味があるはずなのに
苦味ではなく甘みを感じたのはなんとも不思議な感じでした。
そして・・・
溶けない・・・
ストロカイン錠は約10秒ほどで完全に溶けましたが
トラベルミンは噛まずに口の中で溶かし切ると約3分間かかりました。
始めの1分ぐらいは弱いながらも甘みを感じていましたが
その後少しずつ苦味が強くなっていき
それに伴い、舌のしびれが出てきます。
おぉ~~~
ストロカイン同様にしびれが出てきました。
3分間かけて口の中で溶かしたところ
激辛料理を食べて舌がヒリヒリと麻痺するようなしびれ感です。
加えて、味覚もいい感じに麻痺しています(午後ティー飲んでも味がわかりにくくなっています)
ストロカインは数時間、しびれ感が続きましたが
トラベルミンのしびれ感は約30分程度で消失しました。
しびれの原因は何か?
インタビューフォームにも『しびれ』についての記載があります。
Ⅲ.有効成分に関する項目
1.物理化学的性質
(1)外観・性状
ジフェンヒドラミンサリチル酸塩は白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、味は初めは
ないが、後にわずかに苦く舌を麻ひする。
Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目
14.適用上の注意
(1)服用時
本剤は、噛みくだくと苦味があり、舌のしびれ感があらわれることがあるので、噛まずに服用さ
せること。
トラベルミンで起こりやすい副作用
トラベルミンで起こりやすい副作用は以下の通りです。
- 眠気 15 件(3.35%)
- 倦怠感 8 件(1.79%)
- 頭重感 5 件(1.12%)
- あくび 5 件(1.12%)
※総症例 448 例中、39 例(8.71%)の副作用が報告されている。(再評価結果時)
実際に、やくちちはトラベルミンを服用すると高頻度で眠くなります。
服用する方は眠気等に注意しましょう。
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味見ページのまとめ
味見のまとめページを作ってみたのでよかったら見てね~