Contents
【薬剤師が味見したみた】ナウゼリンドライシロップ1%ってどんな味?
今日は協和発酵キリンの『ナウゼリンD.S1%』の味見をしたみたいと思います。
この時期になると、胃腸炎などが流行して処方されるケースも多いのではないでしょうか?
特に、気持ち悪い時には飲みやすい味だと助かりますよね〜
ということで、今回はナウゼリンを選んでみました。
ナウゼリンってどんなお薬?
有効成分は『ドンペリドン』という名前です。
日本では1982年に承認されたから約35年に渡って販売されているロングセラーなお薬です。
ナウゼリンが作用するのは大きく分けると以下の2つの場所で
抗ドパミン作用を発揮し薬効を発現します。
- 上部消化管に対する作用
・胃運動促進作用
・胃・十二指腸協調運動促進作用
・胃排出能の正常化作用
・下部食道括約部圧(LESP)の上昇作用 - CTZ(chemoreceptor trigger zone)に対する作用
第 4 脳室底に位置する CTZ(化学受容器引き金帯)の刺激を介して誘発される
各種薬物(アポモルフィン、レボドパ、モルヒネ等)による嘔吐を低用量で抑制する。
詳しくはインタビューフォーム(ナウゼリン)の
P20〜に載っているので興味のある方は読んでみてね。
内服と坐剤が販売されている
剤形は内服だけでなく坐剤もあります。
- ナウゼリン錠 5・10
- ナウゼリンOD 錠 5・10
- ナウゼリンドライシロップ 1%
- ナウゼリン細粒 1%
- ナウゼリン坐剤10・30・60
実際に味見したみた
口の中に入れた瞬間に感じたのは『甘味』です。
初めは甘い味のドライシロップは色々あるけれど、味わっていくうちに後味が苦いパターンもあるからなぁ〜と
慎重に味見をするものの、最後まで気になるような苦味はほとんど感じませんでした。
(〇〇味といった風味はなく、ただ甘い味です)
いつものようにインタビューフォームをチェックしていると・・・
1.物理化学的性質
(1)外観・性状: 白色~微黄色の結晶性の粉末又は粉末である(においはなく、わずかに苦味を呈する)。
成分自体は苦味があるらしい・・・
う〜〜〜ん、でも味見してみると苦味は気にならなかったので
添加物(甘味料)に何か特徴があるのかな?と更に調べてみると・・・
添加物(インタビューフォームより)
- グリセリン脂肪酸エステル
- 日局軽質無水ケイ酸
- シリコーン樹脂
- ソルビタン脂肪酸エステル
- 日局白糖
- 日局ヒドロキシプロピルセルロース
甘味を感じそうなのは、『日局白糖』ぐらい。
わけわからんけど、まぁ美味しい。
インタビューフォームの中には味に関する記載もあって
ドライシロップは『甘味』、細粒は『無味』となっていますね。
吐き気がある時に風味がついていると、それで気持ち悪くなってしまうケースもありそうなので
風味がなく、お子さんでも飲みやすい甘味がついたドライシロップというのは
製剤としてよくできているのではないでしょうか?
スポンサードリンク
味見ページのまとめ
味見のまとめページを作ってみたのでよかったら見てね~