【薬剤師が味見してみた】オラスポアドライシロップって知ってる?
今回の味見はアルフレッサ ファーマのオラスポア小児用ドライシロップ10%です。
「名前すら聞いたことないな~」っていう人も多そうなオラスポアD.S
発売は1984年なので、30年以上にわたって使われてきた歴史のあるお薬で
一般名は「セフロキサジン水和物」
名前や構造式を見ても分かるように、セフェム系の抗生物質となっています(第一世代)
オラスポアD.Sは併売品も後発品もなくめっちゃ影が薄い・・・。処方でも見たことないです(分割で卸が販売しているので、処方はあるのでしょうが……)
作用機序はセフェム系でお馴染みの細菌細胞壁のペプチドグリカン生合成の最終過程である
ペプチド転移酵素反応とD-アラニン・カルボキシペプチダーゼ反応とを阻害することで効果を示します。
オラスポアD.Sはこんなお薬
古いお薬ですが名称の由来はインタビューフォームに記載されており、以下の通りです。
経口のセファロスポロン製剤(Oral cephalosporin)であることから、これら
の英文字の一部を取り、命名した。
oral(経口の) cephalosporin(セファロスポリン)
包装は2種類だけ
- バラ100g
- 1g×120包
低薬価(31円/g)だし、メーカーさんも必要最低限の包装しか作らないですよね。
添付文書の用量だと小児には30mg/kg/日使うので100gでもちょこちょこ処方が出ればあっという間に使い切れそうな気がします。(ケフラール細粒の中間用量と同じ)
添加物(添付文書より)
- 白糖
- カルメロースナトリウム
- 結晶セルロース
- フマル酸一ナトリウム
- 黄色 5 号
- 香料
- プロピレングリコール
- アラビアゴム
- ゼラチン
- デキストリン
白糖を使うあたりが歴史を感じます。
味見してみた
何となくだけど、昔の抗生物質ってこんなオレンジの粉薬のイメージありませんか?
(サワシリン細粒のイメージ!?)
最近の抗生物質はどちらかというとピンクが多い気がする(フロモックス、クラリス、オゼックス等)
オラスポアD.Sは香りも何だか美味しそうなフルーツの香りがします。
味わってみると・・・
これ、小さいころに飲んだことがある!!!
これが、オラスポアD.Sの第一印象です。
病弱だったやくちちは間違いなく飲んだことがある味でした。
味は薬っぽさはあるものの、ミックスフルーツ味で甘くて美味しいです。
古くからあるお薬の割にといったら失礼ですが、
上手な味付けになっています。
後味も悪くない!
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味見ページのまとめ
味見のまとめページを作ってみたのでよかったら見てね~