Contents
【薬剤師が味見してみた】ガスモチン散1%って味見したことある?
今日は大日本住友製薬の『ガスモチン散1%』の味見をしたいと思います。
ガスモチンといえば、処方される頻度が高いのは錠剤の5mgではないでしょうか。
錠剤5mgの他には2.5mg錠と散剤(散1%)も販売されています。
散剤は分包品が0.5g600包、バラ包装は100g・500gと
処方頻度の割に大きな包装しかなく、購入に困ることも多いお薬です。
ガスモチンってどんな薬?
『ガスモチン』という製品名はGastric Motility(胃の運動)から付けられた名前だそうで
一言で言えば『消化管の運動機能を改善する薬』です。
成分は『モサプリドクエン酸塩水和物』
1998年発売なので、既にジェネリック医薬品も各社から販売されているお薬です。
薬理的な話をすると
ドパミン D2 受容体遮断作用を示さない
選択的セロトニン 5-HT4 受容体アゴニストというのが、ガスモチンの特徴になります。
選択的なセロトニン 5-HT4受容体アゴニストであり
消化管内在神経叢に存在する 5-HT4受 容体を刺激し
アセチルコリン遊離の増大を介して
上部・下部消化管運動促進作用及び胃排 出促進作用を示すと考えられている。
効能効果は以下の2つ
- 慢性胃炎に伴う消化器症状(胸やけ、悪心・嘔吐)
→モサプリドクエン酸塩として 1 日 15mg を 3 回に分けて食前または食後に経口投与する。 - 経口腸管洗浄剤によるバリウム注腸 X 線造影検査前処置の補助
→経口腸管洗浄剤の投与開始時にモサプリドクエン酸塩として 20mg を経口腸管洗浄剤 (約 180mL)で経口投与する。
また、経口腸管洗浄剤投与終了後、モサプリドクエン酸塩として 20mg を 少量の水で経口投与する。
調剤薬局で見かけるのは、1番目の胸焼けや悪心・嘔吐での処方かと思います。
実際に味見をする前に・・・
先日味見をしたナウゼリンD.Sもそうですが
吐き気のある時に強い風味を感じるよりは
『風味はなく、スッキリと服用できる味』の方が
飲みやすいのかな〜?と考えて味見をしてみました。
実際に味見をしてみた
ガスモチン散の見た目は白い粒子の細かい粉薬です。
匂いを嗅いでみるものの、無臭でした。
ガスモチン散を口に含むと・・・
風味はないものの、『若干の甘味』を感じます。
先日の、ナウゼリンD.Sより控えめですが確かに甘い。
ドライシロップではありませんが唾液ですぐに溶けてしまうくらい
溶解性は高いようです。
後味も苦味など不快な感じはなく良好ですね。
やはり、吐き気など胃腸症状のある時に服用するお薬なので
風味や強い甘味というよりも、苦味や主張の少ない味の方が服用しやすいと改めて感じました。
ガスモチン散の味付けはまさにそんな味つけになっています。
添加物(インタビューフォームより)
一応、添加物もチェックしておくと
- D-マンニトール
- ヒドロキシプロピルセルロース
- ステアリン酸マグネシ ウム
- 軽質無水ケイ酸
甘味料は『D-マンニトール』ですね。
マンニトールは個人的にはあまり好きな味の甘味料ではないのですが
ガスモチン散に関しては上手に味つけていると思います。
スポンサードリンク
味見ページのまとめ
味見のまとめページを作ってみたのでよかったら見てね~
味だけで吐きそう・・・