Contents
お薬の味見をする楽しさと難しさ
今日は週の頭の月曜日ですが、本題から少し外れて
「味見をする楽しさ・難しさ」について記事を書きたいと思います。
味見をする楽しさ
2017年11月現在で約80品目の味見をしているやくちちですが
「味見をするのって楽しいですよ~」と改めて伝えたい。
ジュースの様に美味しい味もあれば、悶絶するレベルの苦いOD錠まで
お薬の味は様々です。
実際に味見をすることで、服薬指導の幅が更に広がります。
OD錠と言えば「口の中で溶ける錠剤なので、溶かして服用してもいいですよ」と通常なら服薬指導を行がちですが
リリカOD錠やレボフロキサシンOD錠「トーワ」などは後味がかなり苦いので
普通に嚥下できる患者さんは「口の中で溶ける錠剤ですが溶かさずに水で飲み込む方が飲みやすいですよ」とアドバイスできます。
自分で体験したことを服薬指導に活かすと滅茶苦茶説得力が出ますよ!
また、子供の粉も実際に味見することで、「この薬は後味が苦い」とか「これは比較的甘みがあって飲みやすい」等
初めての子育て(お薬)に悩むパパ・ママの強い味方になれます。
特に、初の育児だとお薬を飲ませるのも一苦労だと思います。
やっぱり、処方されたお薬をしっかりと飲んでもらうというのは薬剤師の大切な仕事の1つだと思います。
だからこそ、苦い薬は飲みやすいように改良して欲しい!(メーカーさんに言いたい)
味見をする難しさ
そんな楽しいお薬の味見ですが、色々と大変なこともあります。
製剤見本をもらうのが大変
何と言ってもネタである製剤見本をもらうのが大変ですね~
新しいジェネリックが発売になる1~2ヶ月前になると
各メーカーさんが製剤見本を持ってきてくれるので
チャック付きの袋に入れて味見用のネタとしてストックしてあります。
その他にもMRさんやMSさんが来た時に、「製剤見本がほしいんだけど~」と
声を書けておくと、新製品以外の品目でも時々見本がもらえます。
うちの薬局は基本的に1人薬剤師なので、見本をもらったら味見はやくちちのお仕事です。
複数薬剤師さんがいて、皆味見をしたい~となると順番でやるしかないですね。
製剤見本でも、絶対に味見をしない薬剤師さんもいるのでそういう時には
積極的に見本の味見をしちゃいましょう。
苦い薬の味見のあとは1~2時間口の中がまずい
実際に味見をしてみると、本当にお薬によって美味しかったり、苦かったりします。
特に、苦いお薬を味見した後は1~2時間は口の中に苦味が残ったりするので
1日に味見を出来るのは2~3品目が限界だと私は思っています。
(あまりに多くの味見をすると段々味がわからなくなってくる)
また、食前と食後では味の感じ方も若干違うので、タイミングも重要です。
実薬なので、薬効が出る
そして、最後はお薬の効果ですね。
製剤見本とは言え多くのケースでお薬は実薬です。
眠気やフラつきの出る恐れのあるお薬の味見は業務中には控えないといけませんね。
その他、降圧薬や血液凝固系などに作用するお薬は十分に気をつけて味見をしないといけません。
・・・とは言え、やっぱりコレだけは言いたい
絶賛、秋のアレルギー(原因不明)で鼻水が止まらなく、味見をするのが難しいので
ちょっと逃げた記事で今日の更新とさせていただきます。
Twitterでも味について興味を持っている方が多くて嬉しくなります。
改めて御礼申し上げます。
スポンサードリンク
味見ページのまとめ
味見のまとめページを作ってみたのでよかったら見てね~