【薬剤師が味見してみた】東和薬品のここが面白い!アトルバスタチンOD錠を味見してみた。




当ブログで味見に使用している医薬品はメーカーからの製剤見本や自身に処方された又は購入した医薬品を使用しています。

また、医薬品を適正に使用するために医師・薬剤師の指示は必ず守ってください

以上の注意を守らずに使用して、健康に被害が発生した場合は、当ブログは一切責任を負えません。その際、治療が必要となった場合でも使用者の責任となりますので、使用方法には十分にご注意ください。

 

【薬剤師が味見してみた】東和薬品のここが面白い!アトルバスタチンOD錠を味見してみた。

今回は東和薬品の面白いお薬として、アトルバスタチンOD錠「トーワ」の味見をしてみます。

先発品はアステラス製薬のHMG-CoA還元酵素阻害薬のリピトール錠になります。
アトルバスタチンにOD錠なんてあったんだね~」って思った人も多いのではないでしょうか?

やくちち
先発品・後発品含めてOD錠を販売しているのは、東和薬品のみ!

唯一のOD錠とかって味見したくなりますよね?

OD錠ということで”嚥下困難な患者さん”にはこちらの方がいいのかな?って思います。
過去にも東和薬品のみがOD錠を販売している「レボフロキサシンOD錠「トーワ」の味見をしていますので良かったら見てね~

レボフロキサシンOD錠250mg「トーワ」の良いとこ・悪いとこ

2016.12.15

今回も採用 RACTAB技術

東和薬品のOD錠ということで今回もRACTAB技術を用いており
速崩壊性と耐湿性両立させた錠剤になっています。

とりあえず、普通錠しか販売されてないけど、『RACTAB技術を使ってOD錠を作っちゃえ~』っていう感じがしないでもないです・・・。

東和薬品は小包装のウイークリーシートを出している

後発品っていうと販売包装が100錠、500錠、700錠とかで
ウイークリーシートは大きい包装でのみ採用というケースが多いですが
東和薬品は多くの品目で140錠包装を販売しているので14の倍数で処方される薬局は
一度、チェックしてみてはいかがでしょうか?
※うちの薬局ではロラタジンOD錠10mg、カンデサルタン4mg・8mg、オロパタジン錠5mg、フェキソフェナジン錠60mg、ファモチジンOD10mgなど140錠包装で採用しています。

今回のアトルバスチンの販売包装も5mg・10mgどちらの規格でも
PTPは100錠、500錠、140錠、加えてバラ300錠の包装も販売しています。

やくちち
OD錠なのにバラ包装があるのも東和の特徴のような気がする~

薬局にもよるけど、小さい14錠シートを販売しているメーカーは薬局の事を考えてくれていると感じます

実際に味見してみた

OD錠だけあって、普通錠と比べると結構大きいなぁ~という印象を受けます
先発錠直径→5mg:5.6mm、10mg:6.1mm
東和OD錠直径→5mg:7mm、10mg:9mm

アトルバスタチンOD錠「トーワ」の味のポイントはこの2つ!

  • アスパルテーム(甘味)
  • l-メントール(清涼感)

匂いはほとんどなく、アスパルテームの甘味とl-メントールの清涼感が合わさった味です。

アスパルテームよりもl-メントールの方が主張が強いので分かりやすく言うと
歯磨き粉みたいな味です!

後味も歯磨き粉みたいな味にわずかに苦みが残る感じで残念・・・。

他社にはないODを出すという東和薬品の姿勢は評価するものの、レボフロキサシン同様、
他社がOD錠を出さない製品は「原薬が苦い」等の理由があるような製品
頑張って作っても不味いものになってしまうような気がします。
今回のアトルバスタチンも原薬がそこそこ苦いのを2種類の添加物で抑えようとしたものの
歯磨き粉みたいな味になってしまったのではないか?という残念な結果・・・

でもでも、困難な壁を乗り越えようとする東和薬品のその姿勢は評価したいと思います。

スポンサードリンク


味見ページのまとめ

味見のまとめページを作ってみたのでよかったら見てね~

面白かったらシェアしてね!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

ABOUTこの記事をかいた人

薬局に勤める平凡な薬剤師です。 大学を卒業してから14年間、町の調剤薬局で日々患者さんと触れ合ってきました。 コミュニケーションがうまく取れず怒られることも多かったですが、 最近では「感じがいいからこっちに来た」という有り難いお言葉を頂くまでに成長。 日々、地域の方の健康のお助けをしています。 そして4歳と2歳の父でもあります。