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【薬剤師が味見してみた】トスフロキサシン細粒小児用「トーワ」はオススメ出来る味???
今回の味見は東和薬品のトスフロキサシントシル酸塩細粒小児用15%「トーワ」です。
先発品は大正富山医薬品株式会社のオゼックス細粒小児用15%で
2009年10月にニューキノロン系抗菌薬では初の肺炎及び中耳炎に適応をもつ小児用細粒剤として承認されたそうです。
ニューキノロンといえばクラビットを始めとして、小児に禁忌っていうイメージがありますが
トスフロキサシンは小児用細粒という名前の通り小児にも使えるお薬で
いざって時の切れ合いが良い抗生剤のイメージがあります。
通常、小児に対してはトスフロキサシントシル酸塩水和物として1回6mg/kg(トスフロキサシンとして4.1mg/kg)を1日2回経口投与する。
ただし、1回180mg、1日360mg(トスフロキサシンとして1回122.4mg、1日244.8mg)を超えないこととする。
ちなみに、先発品のオゼックス細粒は細粒の色から連想されるようなイチゴ味となっています。
販売されているトスフロキサシン小児用細粒製剤(2017年7月時点)
- オゼックス細粒小児用15%
(先発:大正富山医薬品・薬価: 486.50)
- トスフロキサシントシル酸塩小児用細粒15%「明治」
(後発:Meiji Seika ファルマ・薬価:255.80)←後発品の中で唯一高い薬価です
- トスフロキサシントシル酸塩細粒小児用15%「タカタ」
(後発:高田製薬・薬価:213.50)
- トスフロキサシントシル酸塩細粒小児用15%「TCK」
(後発:辰巳化学&日本ジェネリック・薬価:213.50)
- トスフロキサシントシル酸塩細粒小児用15%「トーワ」
(後発:東和薬品・薬価:213.50)
うちの薬局でも先発品のオゼックス細粒小児用を採用していますが、薬価が高いのがネックですね。
販売している包装は以下の3種類で最小は50g~となっています
- 0.5g 100包
- 50g 1瓶
- 100g 1瓶
50g購入すると2.4万円ですからね~
在庫金額を地味にふくらませる原因の1つだと思います。
後発品の中で一番包装薬価が安いのはMeiji Seikaファルマで
0.5g×40包(20g)の包装があり、1箱約5000円で購入出来ます。
しかも、デザインが可愛い!
添加物(インタビューフォームより)
さて、東和薬品のトスフロキサシンに話を戻して
インタビューフォームの頁から添加物を見てみると比較的少なめな印象です。
- 賦形剤:白糖
- 甘味剤:アスパルテーム(L-フェニルアラニン化合物)
- 流動化剤:含水二酸化ケイ素
- 着色剤:三二酸化鉄
- 香料:香料
- その他1剤
東和薬品によると、先発品と同じく”白糖”と”アスパルテーム”を使っているのが味のポイントだそうです。
実際に味見してみた
香りを嗅いで、久しぶりに香りがしました・・・
風邪を引いていると本当に匂いも味も全然わからなくて、辛かったですね~
東和のお得意の四角いアルミの包装です。
今回の香りはストロベリーの甘い香りで、味に期待ができそうです。
味見してみると、香り同様に味も甘いストロベリーの味です。
口の中に入れた瞬間に細粒のザラッとした感じはあるものの
ドライシロップの様に数秒で完全に溶けてしまいました。
後味もストロベリーの甘さが残り、抗生剤で感じる事が多い「苦味」は一切ありません。
これ、普通に美味しいですわ~!
薬価も先発品の半額以下なので、在庫を置くのにはいいかもしれない~
まぁ、うちの近所の先生は先発品のオゼックス細粒(変更不可)なので在庫おいていませんが・・・
変更可なら在庫金額を抑えるために後発品に切り替えたい品目ですね~
(もちろん、味見をして美味しい品目)
ちなみに、東和薬品の販売包装は0.5g×100包とバラ100gの2種類になっています。
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味見ページのまとめ
味見のまとめページを作ってみたのでよかったら見てね~