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【薬剤師が味見してみた】カルボシステインD.S「トーワ」は、あのジュースの味!?
今回はカルボシステインドライシロップ「トーワ」の味見をしてみます。
画像を見てもらえれば分かるように、カルボシステインD.S「トーワ」には33.3%と50%の2つの規格があります。
先発品は皆さんご存知、杏林製薬のムコダインD.S50%です。
やくちちが薬剤師になったころは先発品のムコダインD.Sといえば33.3%(薄ピンク色)でした。
新人の頃は「33.3%の力価計算は面倒だな~」と思った記憶がよみがえってきます。
現在流通しているムコダインD.S50%(白)が2010年5月に発売され、
33.3%と50%が同居する状態が1年あまり継続し(勿論現場は大混乱)
2012年3月31日付でムコダインD.S33.3%は経過措置が終了し薬価削除となりました。
東和薬品はそのころの名残で現在も33.3%のカルボシステインD.Sを販売しているようです。
カルボシステインD.Sの販売状況と薬価
- 先発品:ムコダインD.S50%:杏林製薬で薬価は30.6円/g
- 後発品:カルボシステインD.S50%:武田テバファーマ、高田製薬、東和薬品、鶴原製薬の4社で薬価は11.4円/g
- 後発品:カルボシステインD.S33.3%:東和薬品のみで薬価は8.3円/g
薬価も安いですし、ドライシロップの製品化となるとそれなりにコーティングや味のマスキングなど技術も必要になるので参入しているメーカーは少ないです。
過去にカルボシステインD.S「タカタ」の味見もしています。青りんご味はなかなかよくできていると感じました。
実際に味見してみた
33.3%と50%で若干、服用した感じが異なったので分けて書かせてもらいます。
今回は33.3%→50%→50%の順で味見しています。
カルボシステインD.S33.3%「トーワ」の味見
販売包装は1.5g×120包(1包=500mg)、バラ100g・500g
(今はなきムコダインD.S33.3%を意識した薄ピンク色です)
口の中に含んでまず感じた事は「ネクターピーチ味!」
「うん、この味で間違いない!」ってくらい、イメージの中にあるネクターと同じ味
(カルボシステインD.Sの方が若干濃く酸味のある味)でした。
口の中で味わうとジュースみたいな感じで非常に美味しいです。
濃度は異なるものの、先発品と同じピーチ味で、東和薬品のカルボシステインD.Sは先発品と比べて美味しいと思います。
カルボシステインD.S50%「トーワ」の味見
販売包装は1g×120包(1包=500mg)、バラ100g・500g
(先発品と同じ白色の細粒です)
口の中に入れた時に感じたのは粉っぽさと桃の酸味&甘味
基本的には33.3%と同じ系統なんですが、50%は粉っぽくてモフモフした感じがあります。
唾液で少しずつ溶けていくと美味しいカルボシステイン「トーワ」の味になるのですが、それまでは本当に粉っぽい。
原薬のカルボシステインに酸味があるので、濃度を濃くすると酸味が強くなるのかな?
33.3%の製品と比べると若干溶解性が低いのが粉っぽさを感じる理由なのかもしれません。
(粉の量自体は33.3%の方が1.5gと多いのですが、服用した感じは50%の方が粉っぽい)
それでも、先発品のムコダインD.S50%と比べると東和薬品の50%の方が美味しいかな~?と感じました。
50%の服用感を33.3%と同じレベルにできれば高田製薬のカルボシステインD.Sと勝負できそうな気がします。
いや、本当にもうひと頑張りでかなり美味しい粉が出来るとおもうんだけどなぁ~~
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味見ページのまとめ
味見のまとめページを作ってみたのでよかったら見てね~