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【薬剤師が味見してみた】ロスバスタチンOD錠「MEEK」はこんな薬局にオススメ
今日の味見も製剤見本を頂いた小林化工の『ロスバスタチンOD錠「MEEK」』になります。
先発品はおなじみのクレストールOD錠になります。
PTPシートの色は先発品とほぼ同じで
普通錠は黄色い錠剤ですが、OD錠は黄赤色の錠剤です。
(先発普通錠とMEEKのOD錠の比較でスミマセン)
AGが似すぎていて間違えやすいという話も聞くので
あえて先発品と違う錠剤の色というのもありかもしれません。
(普通錠は同じ黄色ですが・・・)
ロスバスタチンOD錠「MEEK」はこんな薬局にオススメその1
ロスバスタチンOD錠「MEEK」には割線があるのです。
なのでクレストール2.5mgを半錠で調剤している薬局があれば積極的に採用を検討した方が良いと思います。
割線のあるロスバスタチンを販売するのはわずか2社
割線があるロスバスタチンOD錠は沢井製薬が2.5mgを発売予定で
OD錠2.5mgと5mgの両方の規格で割線が入っているのはこの『MEEK』だけになります。
実際にスパーテルの裏側を使って割ってみたところ
小さい錠剤ですが普通の錠剤を割るのと同じぐらいの力で割れました。
ロスバスタチンOD錠「MEEK」はこんな薬局にオススメその2
全自動分包機を使っている薬局には嬉しい『バラ100錠包装』があります。
小林化工がMEEKの屋号で販売するロスバスタチンの普通錠2.5mg・5mg、OD錠2.5mg・5mg
全てでバラ100錠が発売予定です。
PTPからその都度出すのは手間だけど、バラ300錠とか500錠だと在庫が増えるから困るという薬局に優しいバラ100錠。
うちの薬局はカートリッジのない普通の分包機なので、それほどメリットを感じませんが
『プチプチやって右手の指が痛くなる〜』という薬剤師さんは多いのではないでしょうか?
実際に味見したみた
先発品のクレストールOD錠は素錠で口の中に入れた直後に苦味を感じるらしく、結構不評。
先日味見したロスバスタチンOD錠「武田テバ」は苦味対策(?)としてフィルムコーティングをしていました。
今回のMEEKは素錠ということで先発品みたいな感じかな〜?と思って味見をしてみました。
口の中に入れた直後は素錠ですが全く苦味などの味がせず何とも不思議な感じ。
その後、口の中で溶ける瞬間に『メンソール?』と思わせるような『清涼感』を感じ
最終的な後味は苦い(ロスバスタチンの味)というものでした。
完全に溶けるまで16〜18秒と若干時間がかかるので
普通の人は口の中で溶かさずにお水で服用することをオススメします。
各社、苦味対策を行なっているようですが、なかなか上手にマスキングするのは難しいようです。
清涼感の正体は???
一つだけ分からなかったのが、味見をした時に感じた『清涼感』
添付文書の添加物は以下の通りで
- 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース
- D-マンニトール
- 炭酸水素ナトリウム
- ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体
- 黄色三二酸化鉄
- 三二酸化鉄
- タルク
- アミノアルキルメタクリレートコポリマーE
- 酸化チタン
- 結晶セルロース
- トウモロコシデンプン
- 軽質無水ケイ酸
- スクラロース
- ステアリン酸マグネシウム
清涼感の原因がわからないんですよね〜
清涼感の理由は?
そんなわけで、小林化工の方に聞いてみたところ・・・
『メーカとしては意図して清涼感を出そうとはしていない』とのことで
ただし、甘味剤でD-マンニトールという添加剤が、少し爽やかな甘味があり
敏感な方はそれを感じられるのではないか?との事でした。
いつもありがとうございます
m(._.)m
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味見ページのまとめ
味見のまとめページを作ってみたのでよかったら見てね~