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【薬剤師が味見してみた】アジスロマイシン細粒小児用10%「JG」ってどんな味?
今回は何かと話題になる、日本調剤グループの製薬メーカー
日本ジェネリックのアジスロマイシン細粒小児用10%「JG」の味見を行いたいと思います。
過去に先発品である、ジスロマック小児用細粒の味見をして
不味すぎて泣きそうになったことがあります。
正直なところ、先発品よりも後発品のほうが味のマスキングが上手だな~と思ったお薬の1つです。
アジスロマイシンってどんな薬???
味見のネタが少ないので、最近は命名の由来とか薬の情報を
この辺りで書いて文字数を稼いでいます。
そんなわけで、しばらくお付き合いください。
マクロライド系(15員環)の抗菌薬に分類されるアジスロマイシンは
エリスロシンの基本骨格に窒素原子を導入することで
感染病巣への優れた薬剤移行性と長い半減期を実現した薬だそうです。
調べてみると発売されている15員環のマクロライドってアジスロマイシンだけのようですね。
エリスロマイシンやクラリスロマイシン、ロキシスロマイシンは14員環
ジョサマイシン、スピラマイシンは16員環だそうです。
先発品のジスロマックは2000年に発売になりました。
今回はジェネリックのアジスロマイシン細粒を味見していますが
後発品は以下のように7社から発売になっております。
製品名 | 薬価 | メーカー |
---|---|---|
ジスロマック細粒小児用10%100mg | 253.9 | ファイザー |
アジスロマイシン細粒小児用10%「JG」100mg | 131.2 | 日本ジェネリック |
アジスロマイシン細粒小児用10%「YD」100mg | 131.2 | 陽進堂 |
アジスロマイシン細粒小児用10%「TCK」100mg | 131.2 | 辰巳化学 |
アジスロマイシン細粒小児用10%「トーワ」100mg | 131.2 | 東和薬品 |
アジスロマイシン細粒小児用10%「SN」100mg | 113.6 | シオノケミカル |
アジスロマイシン細粒10%小児用「KN」100mg | 113.6 | 小林化工 |
アジスロマイシン小児用細粒10%「タカタ」100mg | 113.6 | 高田製薬 |
後発品の中でも薬価が高低2種類あるのがわかると思います(2018年4月時点)
実際に味見してみた
それでは、実際に味見してみましょう。
細粒の色は「薄だいだい色」とメーカーのリーフレット等には記載があります。
実物は肌色みたいな粉薬です。
アジスロマイシン細粒を口の中に入れると
「おぉ~フルーツっぽい味だな~」という印象。
オレンジの風味があります。
ジスロマックの絶望的な味を味わったことがあるので
JGの後発品も味のマスキングができているな~という印象です。
なんとなくカロナール細粒みたいな味を連想してもらえれば良いかな?と思います。
カロナール同様に口の中で味わっている独特の苦味が出てきます。
我慢出来ないほどではないものの、やっぱり苦いな~~という感じ。
服用した感じでは、外側は甘みのコーティング、その中は疎水っぽいコーティングがされているのかな?という感じです。
(なかなか口の中で溶け切りませんでした)
味見をして感じたこと・その他
正直なところ、アジスロマイシン細粒(後発品)を採用するのであれば高田か東和が無難ですかね。
この2社と比べるとJGの製品は後味の苦味が気になります(先発よりは改善されていますが)
また包装がバラ100gと分包品1g×60包の2種類
在庫金額をへらすのであれば高薬価のグループですが
東和薬品の1g×30包が一番安くなります。
グループの日本調剤であれば採用でしょうが
そうでない薬局では積極的に採用する理由は見つかりませんでした。
類似薬の過去記事
今回のお薬と似た系統のお薬は過去にはこのような味見を行っています。
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よかったら見てみてね~
味見ページのまとめ
味見のまとめページを作ってみたのでよかったら見てね~
小児用の細粒が苦いって致命的だと思いませんか?