【薬剤師が味見してみた】オロパタジン顆粒「トーワ」の味見。そういえばアレロック顆粒の後発品って見かけないなぁ~




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【薬剤師が味見してみた】オロパタジン顆粒「トーワ」の味見。そういえばアレロック顆粒の後発品って見かけないなぁ~

いつもブログを見ていただき、ありがとうございます。今日も元気に味見しているやくちちです。

今日はオロパタジン塩酸塩顆粒0.5%「トーワ」の味見をしてみたいと思います。

オロパタジンと言えば先発品は協和発酵キリンのアレロック顆粒ですね。

2歳以上の小児に使えるし、年齢で投与量もきっちり分かれているので比較的使いやすい抗アレルギー剤なんじゃないかな?と思います。

オロパタジンの顆粒を販売しているメーカーって意外と少ない

調べてみると2017年7月現在発売されているオロパタジンの顆粒は先発品1社と後発品の2社のみとなっています。

  • アレロック顆粒0.5%
    (先発:協和発酵キリン、薬価:68.7円/g)

  • オロパタジン塩酸塩顆粒0.5%「MEEK」
    (後発:小林化工、薬価:35.6円/g)
  • オロパタジン塩酸塩顆粒0.5%「トーワ」
    (後発:東和薬品、薬価:35.6円/g)

先発品(アレロック顆粒)は0.5g×200包・600包とバラ100gの3包装
MEEK(小林化工)はバラ100gの包装のみ
トーワ(東和薬品)は0.5g×200包とバラ100gということで
後発品で比べると東和の方が分包品を販売しており一歩リードといったところ。

 

そもそも後発品が2社しか販売しておらず「アレロック錠・OD錠と比べると処方頻度が低いからそんなもんなのかな?」って思っていたら
過去の日刊薬業に「【謹告】オロパタジン塩酸塩に関する特許権等について」という記事がありました。

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どの特許が普通錠なのか?、OD錠なのか?、顆粒なのか?分からないのですが
確かにアレロックに関連する特許がまだ残っているようです。

恐るべし特許の力

東和さんの情報でも「オロパタジン顆粒は先発品が有する特許を回避するために、腸溶性コーティングや着色剤を使っている」って言っていました。

やくちち
特許を回避するジェネリックメーカーもすごい

実際に味見してみた

先発品がピンクとオレンジの中間のような色をしているのに対して
オロパタジン顆粒「トーワ」は製剤写真を見ても分かるように、もう少しオレンジ色が強い色をしています。

アレロック顆粒の製剤写真

オロパタジン顆粒「トーワ」の製剤写真

顆粒という名前がついていますが、粉は先発品と比べて細かく
『細粒か?』と思うくらいの粒子の細かさです。

味見

若干の甘味はあるものの、○○風味というような味はついておらず
味わった印象は粉っぽいという感想です。

ドライシロップではないのですが、口の中で味わっているとすぐに溶けてしまうのも印象的でした。

オロパタジンの原薬は苦いらしいのですが、後味に苦みは一切感じられずその点は評価できます。
ただ、口の中に入れた時の粉っぽさ(服用感)が個人的にはマイナスで、中間の評価とさせてもらいました。

そして、もう一点残念なのが、パッケージの大きさです。

先発品と並べると1.5倍近い横幅があって『かさばるな~』って印象を受けました。

東和薬品の粉薬(分包品)ってこの形の包装が多い
んですが
これは改善してほしいな~って思うポイントですね。

モンテルカスト細粒もスティックタイプではなく、このアルミ包装(製剤の技術は高いと思うので患者さんの服用しやすい包装を!)

昔は「東和は安いけど品質は微妙」っていう印象があったけど、今は大分改善しているような気がします。
やくちちのハートをがっちりと掴むまではあと2歩ぐらいかな?って感じです。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
後発品メーカーも先発メーカーが特許を持っているなら、それを上回る技術で対抗してるんですね~

そういうのを知ることができただけでも味見していて面白いな~って感じます。

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味見ページのまとめ

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ABOUTこの記事をかいた人

薬局に勤める平凡な薬剤師です。 大学を卒業してから14年間、町の調剤薬局で日々患者さんと触れ合ってきました。 コミュニケーションがうまく取れず怒られることも多かったですが、 最近では「感じがいいからこっちに来た」という有り難いお言葉を頂くまでに成長。 日々、地域の方の健康のお助けをしています。 そして4歳と2歳の父でもあります。