【薬剤師が味見してみた】シロスタゾールOD錠「サワイ」は珍しい味!
今回の味見は沢井製薬のシロスタゾールOD錠100mg「サワイ」です。
いつも無茶振りに対応してくれる沢井製薬MRさんには感謝です。
先発品は大塚製薬のプレタールOD錠、先発品と後発品の薬価が大きく違うので
後発品を服用している患者さんも多いのではないでしょうか?
- プレタールOD錠50mg:80.8円
- シロスタゾールOD錠50mg「サワイ」:17.3円(対先発薬価21.4%)
- プレタールOD錠100mg:144.2円
- シロスタゾールOD錠100mg「サワイ」:33.1円(対先発薬価23.0%)
シロスタゾール(後発品)の薬価はメーカーによって3つの価格帯があります。
- シロスタゾールOD錠50mg:17.3円・27.3円・47.1円
- シロスタゾールOD錠100mg:33.1円・47.5円・84.2円
沢井製薬のシロスタゾールは一番安い価格帯になっています。
シロスタゾールはこんなお薬
シロスタゾールは血小板凝集抑制作用と末梢血管拡張作用を併せ持つ抗血小板剤です。
そのため効能・効果は以下の通り
- 慢性動脈閉塞症に基づく潰瘍、疼痛及び冷感等の虚血性諸症状の改善
- 脳梗塞(心原性脳塞栓症を除く)発症後の再発抑制
慢性動脈閉塞症に基づ疼痛及び冷感等に使えるのはプレタールの面白いところですね。
整形でも処方が出ることがあります。
名称の由来はplatelet(血小板)に由来するそうです。
構造式はこんな感じ
プレタール(先発品)は2つの剤形
先発品のプレタールには2つの剤形(OD錠・散)があります。
プレタールOD錠50mg(薬価:80.8)
プレタールOD錠100mg(薬価:144.2)
プレタール散20%(薬価:321.2)
プレタール散って処方を見たことないですね。
散剤を販売している後発メーカーはなく先発品の大塚製薬のみです。
シロスタゾール「サワイ」は2つの剤形、それぞれ2つの規格
後発品のシロスタゾール「サワイ」には先発品と同じOD錠の他に、先発品に以前あった普通錠が販売されています。
シロスタゾール錠50mg「サワイ」
シロスタゾール錠100mg「サワイ」
シロスタゾールOD錠50mg「サワイ」
シロスタゾールOD錠100mg「サワイ」
OD錠のシートデザインは先発品を意識していますね。
今回はこの中からOD錠100mgを味見しました。
日医工が面白い剤形を発売しています
シロスタゾールの面白い剤形と言えば日医工がシロスレット内服ゼリー50mg・100mgを販売しています。
見た目はボナロンゼリーみたいですね。
味見してみたい
味わってみた
メーカー資料によると芳香はグリーンティー!
メーカー資料によると芳香はグリーンティー!
実際に味見をしてみると、グリーンティーというよりも、甘さが控えめな抹茶飴みたいな味です。
抹茶というと「苦い」ってイメージがありますが、苦みではなく飴のような甘味があるのでお茶の和風を感じつつちょっと甘い(甘味は)
後味も悪くないです
やっぱり沢井製薬のOD錠は味付けが上手だと思いますね。美味しいです。
この味付け、沢井製薬MRさんによると、高齢者が服用することが多いだろうからということで
高齢者にアンケートをとって、「緑茶」の味が続けて飲むならいいのでは?と味付けしたそうです。
この辺りは流石の沢井製薬!って感じですね。
ただし、溶けるまでは時間がかかる
溶けるまでは40秒近くかかるのでその点はマイナス、OD錠の中では時間がかかるほうだと思います。
味は別として、OD錠の技術的な面では東和薬品のRACTAB技術の方が上なのかな?
今回はシロスタゾールということで若干緊張しながら味見をしたやくちちでした。
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味見ページのまとめ
味見のまとめページを作ってみたのでよかったら見てね~