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【薬剤師が味見してみた】今回の味見はカロナール細粒(50%)、カロナールを炭水化物の多い食事と一緒に摂取すると・・・・・・・
今回の味見は中国産アセトアミノフェンで水増しされていたと話題になったカロナール細粒(50%)です。
小児の解熱にはほぼカロナール(アセトアミノフェン)が選ばれているのではないでしょうか?
剤形も内服(錠剤・散剤・液剤)・坐剤が色々な製品が販売されています。
(アセトアミノフェン)
カロナールという名称の由来は「熱や痛みがとれて軽く、楽になる」から命名されたそうです。
まるで『ゴー☆ジャス』さんみたいなノリですね。
アセトアミノフェンの作用機序(解熱と鎮痛)
- 視床下部の体温中枢に作用し、熱放散を増大させ解熱作用を示す。
- 視床と大脳皮質の痛覚閾値の上昇効果により鎮痛作用を示す
※ただし、アスピリンと同じく緩和な痛みに限られている。
(抗炎症作用はほとんどない)
炭水化物が多い食事と共に服用すると吸収速度が低下する?
やくちちは薬剤師ながら、これは不勉強だった・・・と実感するようなことがインタビューフォームに書いてありました。
糖分の多い餡、クラッカー、ゼリーや炭水化物を多く含む食事とともに服用すると
炭水化物と複合体を形成してアセトアミノフェンの初期吸収速度が減少する。
吸収量は変わらないが、急速な効果を望むときはこれらとともに服用しない方がよい。
(インタビューフォームより)
添付文書には「空腹時の投与は避けることが望ましい」と記載はあるものの
急速な効果を望むなら”空腹時に服用したほうがいいのかな?”って思ってしまう。
φ(..)メモメモ「吸収量は変わらないけど、初期吸収速度が低下する」
販売中のカロナール製剤
- カロナール原末
- カロナール細粒20%
- カロナール細粒50%
- カロナールシロップ2%
- カロナール錠200mg
- カロナール錠300mg
- カロナール錠500mg
- カロナール坐剤小児用50
- カロナール坐剤100
- カロナール坐剤200
- カロナール坐剤400
まぁ坐薬とかめっちゃ多いよね。
最初に販売されたのはカロナールの原末だそうですが、原薬が苦いのと、
1回量が少なすぎて秤量したり分包したりするのが大変なので、細粒など他の剤形が登場したそうです。
細粒に関しては20%が小児用、50%が成人・高齢者用というように分かれているそう。
味見してみた
味はオレンジ風味で最初は甘いのかな?と思わせるのですが
後味はアセトアミノフェンの原薬の苦さが出てきます
濃度は異なるものの、20%と50%の味はほぼ同じ感じです。
やっぱり、アセトアミノフェンの苦みが気になります。
古い薬だけに添加物が
- ヒドロキシプロピルセルロース
- 乳糖水和物
- サッカリンナトリウム水和物
- 黄色5号
- 香料
とちょっと心もとないのも影響しているのかな?
処方頻度ではカロナール細粒20%の方が圧倒的に多いけど
体重のあるお子さんなら50%の方が
服用量を減らせていいのかな~?と思ってしまう。
個人的には炭水化物の多い食事と一緒の摂取で初期吸収速度の低下ってのが勉強になってよかったです。
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味見ページのまとめ
味見のまとめページを作ってみたのでよかったら見てね~