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【薬剤師が味見してみた】セレスタミンシロップってどんな味?
今日はセレスタミンシロップの味見をしてみます。
セレスタミンシロップにはステロイドの『ベタメタゾン』と抗ヒスタミン剤の『d -クロルフェニラミンマレイン酸塩』が配合されており
どちらかと言うと抗ヒスタミンというよりもステロイドのイメージがありませんか?
添付文書にも
本剤は副腎皮質ホルモンをプレドニゾロン換算で、
錠剤として 1 錠中2.5mg、シロップ剤として 1 mL中
0.5mg相当量を含有するので、
症状改善後は漫然として使用することのないよう注意する。
と漫然投与に対する注意書きがしっかりと書かれているお薬です。
セレスタミンというとシェリングプラウ(現MSD)の印象が強いですが
2014年12月にMSDから高田製薬に承継されています。
実際に味見してみた
香りを嗅ぐと『メープルシロップのような甘い香り』で美味しそう
見た目も透明なオレンジで少しだけとろみのあるシロップです。
原液を口に含むと濃い〜〜味わいの甘みと若干の酸味を感じますね。
若干の酸味はあるものの苦味は少なく、甘みもあって飲みやすいと思いますね。
(ただし、濃いので若干焼ける感じはあります)
少量のお水とか氷を加えると飲みやすいのかもしれません。
各種アレルギー疾患のガイドラインには内服ステロイド薬投与に関しての記載
インタビューフォームにアレルギー疾患に対する『内服ステロイドに投与に関しての記載』がまとまっていたので紹介します。
花粉症(重症)
[アレルギー疾患診断・治療ガイドライン 2010(日本アレルギー学会)] 来院時に鼻粘膜腫脹が強く、点鼻用血管収縮薬の効果が少ない症例、または咽頭・喉頭症状が強い症例では治療開始時に経口ステロイド薬を 4~7 日に限って処方し、鼻噴霧用ステロイド薬、
第 2 世代抗ヒスタミン薬、ロイコトリエン受容体拮抗薬との併用で治療を開始し、鼻閉が改善し次
第、内服ステロイド薬は中止し、さらに症状の改善とともに治療内容をステップダウンする。
(補足:セレスタミン®配合錠については「1 日 2~4 錠」との記載がある。)
アトピー性皮膚炎(最重症)
[アレルギー疾患診断・治療ガイドライン 2010(日本アレルギー学会)] 使用する場合には入院の上、専門医と連携をとりながら使用する。通常成人でプレドニゾロン 10~20mg/日を抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬と併用し、出来る限り数
日以内で投与を中止すべきである。小児のアトピー性皮膚炎にはその副作用を考慮して一般的に
推奨できない。
蕁麻疹
[蕁麻疹診療ガイドライン (2011 年、日本皮膚科学会)] 28)臨床設問「急性蕁麻疹にステロイドは有用か」に対して以下の推奨文がある。
体表の 30%以上が掻破せずにおられないほどの強い痒みを伴う膨疹に覆われることがある急性蕁
麻疹で、早期に症状を沈静化する必要のある場合は抗ヒスタミン薬に加えて数日以内のステロイド
の内服または注射を併用しても良い。
(注:推奨文記載の重症度はガイドライン作成委員会による暫定的な目安であり、使用するステロイ
ドの量や他の併用薬の内容とともに個々の症例の事情に合わせて判断することが肝要であるとの記載がある。)
(補足:慢性蕁麻疹での内服ステロイド薬に関する記載は適応外のため省略した。)
接触皮膚炎
[アレルギー疾患診断・治療ガイドライン 2010(日本アレルギー学会)] 全身性接触皮膚炎、接触皮膚炎症候群。限局性接触皮膚炎ではステロイド内服は重症例に限る。原因除去の上、プレドニゾロン 20~30mg/日。1 週間程度
重症例には短期的に使えるって感じですね。
薬価を引き上げてでも小さい包装が欲しい
多分、セレスタミンシロップの処方箋を受けたら多くの薬剤師さんが考えること・・・
薬価が安い(5.2円/mL)ので、販売されている包装は500mLのみです。
よほど近隣の先生がセレスタミンシロップが大好きで処方をバンバン出すという
薬局でない限り、100mLくらい消費できたら御の字ではないでしょうか?
添付文書でも先ほどのガイドラインでも短期間での使用に留めることが求められているので
全部を使い切るのは本当に至難の技だと思います。
もう少し薬価を引き上げてでも、ペリアクチンシロップやザイザルシロップのように
小さい包装が販売されるといいな〜と思うやくちちでした。
薬のせいか?日頃の生活のせいか?めっちゃ眠いですZzz・・・
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味見ページのまとめ
味見のまとめページを作ってみたのでよかったら見てね~
個人的には濃い梅酒(ストレート)みたいな感じを受けました。(強い甘みとは微妙に違います)