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薬剤師やっていて時々胸が熱くなることがあります。
代り映えのしない毎日を過ごしていますが、時々うれしくなるような患者さんに出会うことがあります。
2か月に一度、定期的に「大学病院の処方箋」や「近所の皮膚科の処方箋」を持ってきてくれるおじちゃんがいます。
その方が今日もいつものように大学病院の処方箋をもってきてくれたんですが
「実は先月引っ越したんだよね~でも、今まで色々と良くしてくれたから
いきなり来なくなるのも失礼かと思って、今日はこっちまで来たんだ~」と
確かに、今まで毎月来ていたのにいきなり来なくなっちゃう人いますよね。
今回のように引っ越したり、高齢の方だと入院されたり施設に入所されるのもよくある話。
「来月引っ越しするんですよ~」とか
事前に引っ越しを教えてくれることは時々ありますが
引っ越した後にわざわざ処方箋をもってきて
挨拶してくれるのはかなり珍しい気がします。
他の方も使っているお薬だったので「薬局の在庫の事は心配しないでくださいね~」ってお伝え。
最後は「長い間お世話になりました。今までありがとう」って言って帰られました。
な・・・泣いてないですからね。心の汗ってやつです。
こういう患者さんに当たると「薬剤師やっていてよかったな~」って思います。
新しい自宅近くの薬局に事前にお薬手帳とかを持参して
お薬を用意しておいてもらうとスムーズですよってアドバイスしておきました。
アスペンジャパンの進む方向は?
感動的な話の後にはアスペンジャパンが登場です。
アスペンジャパンがアストラゼネカの麻酔領域の
5製品(34品目)の製造販売承認の継承および販売移管を行うことを発表しました。
具体的な品目は以下の通り
アスペンジャパンと言えばグラクソスミスクラインのAGを発売しており
AGだけでなく通常のジェネリック医薬品を中心に販売している会社だと
認識していたのですが、ジェネリック医薬品以外の扱いも始めるのは意外です。
AGに関しては、AGを販売する権利の高騰があげられると思います。
2017年に販売予定の大型商品:ミカルディス、クレストールは第一三共エスファがAGを発売する予定ですが
ジェネリック大手の沢井製薬はAGが販売権の高騰のために打診があったものの
AGではなく自社のジェネリックを販売する方針にしたほどです。
アスペンジャパンも、今後AGをどこまで扱えるのか?取扱品目を増やしたり、特定の領域に強いジェネリックメーカーになるなど、どの方向で進んでいくのでしょうか?
日医工、子会社に後発品を継承
ジェネリック最大手の日医工が4月3日付けで子会社の日医工ファーマに
後発品62品目を継承したことを発表しました。
一覧は以下の通りです
大手の日医工だけに、どこの薬局でもいくつかの品目を採用しているのではないでしょうか?
今回の目的は管理費を減らす為のようで、先発品(長期収載品)は他社に継承するケースが多くなっていますが
ジェネリックでも薬価が1錠10円以下などの品目はどんどん外に出される方向になりそうです。
お薬の取り扱いに注意!(沢井製薬)
糖衣錠、ラニチジン、ユビデカレノンの取り扱いに注意!(沢井製薬)
糖衣錠は湿度に注意!
ラニチジンは湿度に注意!
ユビデカレノンは高温に注意!
はい!
処方頻度は高くないもののうちの薬局はいくつもも採用になっているので薬情の文書を見直します。
温度、湿度、光は医薬品の安定性に影響するのは頭では分かっているけれど
写真入りでこういう注意情報を提供をしてくれると現場としてはとても助かります。
こういうのが医薬品メーカーの付加価値の1つだとやくちちは考えます。
それにしてもかなり外観が変わっちゃうな~