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抗アレルギー剤「ルパタジン錠」の販売基本契約締結のお知らせ
帝國製薬と田辺三菱製薬のウェブサイトで発表になってます。
2017年10月ですが、まだルパタジン錠は発売になっていません。
2017年11月22日に薬価収載予定になりました。
添付文書は公開されています
2016年はビラノア錠、デザレックス錠と抗ヒスタミンの当たり年
ビラノア錠(ビラスチン)、デザレックス錠(デスロラタジン)に加えてまた新しい抗ヒスタミン剤か〜
2016年は抗ヒスタミン剤の当たり年だな~って思っていました。
多分、ザイザル以来の新薬のハズ。
田辺三菱製薬によると・・・
ルパタジン錠は、スペインのユリアック社(J. Uriach Y COMPANIA, S.A.)が開発した経口の抗アレルギー剤です。
欧州を中心に世界60カ国以上でおもに「Rupafin®」の製品名で販売されています。
海外ではアレルギー性鼻炎および蕁麻疹を適応症とし、その用法は1日1回10mgを経口投与となっています。
帝國製薬が日本での開発、販売の権利を持っていて、近々製造販売承認の申請を予定しているそうですが
帝國製薬だけでは知名度も営業力も足りないようなので
タリオンの販売実績のある田辺三菱製薬にルパタジン錠を供給して、田辺三菱製薬が流通・販売をするそうです。
また、医療機関への情報提供は両社共同で行うそうです。
新しい作用機序をもつアレルギー性疾患治療剤 DUAL作用(抗PAF作用と抗ヒスタミン作用)で強力な効果を発揮「ルパフィン®錠10mg」の製造販売承認取得のお知らせ(2017年9月27日)
帝國製薬はパップやプラスターなどの湿布の製造がメインのようで、内服薬を販売しているイメージがありませんね。
とあるMRさんには『パップ屋さん』という愛称で呼ばれていました。
効能効果・用法用量など
【効能・効果】
アレルギー性鼻炎
蕁麻疹
皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒
【用法・用量】
通常、12歳以上の小児及び成人にはルパタジンとして1回10mg
を1日1回経口投与する。
なお、症状に応じて、ルパタジンとして1回20mgに増量でき
る。
ビアノアのように空腹時という縛りはないものの
発売後1年間は14日分しか処方できないので、厳しそうな気がします。
気になる効果などは?
先輩薬剤師ブロガーのるるーしゅさんの2年前のブログでPubMedで文献を調べた結果が書かれています。
- 既存の薬と同じようなもののよう
- 鼻閉に対する効果はプラセボ以下
そりゃ、記事のタイトルに【いや、君に居場所はないと思うよ】って付けられるわな(笑)
眠気が少ないという特徴のビラノア錠やデザレックス錠と比べるとインパクトが弱い気がします。
しかも、これから製造販売の承認申請ってことで、花粉の時期には間に合いそうにもないですし・・・微妙。
- 眠気は滅茶苦茶出るけど、どんな痒みや花粉の症状も必ず止める薬
- 効果は若干弱いんだけど、絶対に眠気が出ない薬
ってのを現場や患者さんは求めているんだけどなぁ~
簡単に作れないのはわかるけど、ステータス全振りみたいな薬が欲しいです。
2017年11月22日に薬価収載予定
2017年11月15日に行われた中医協で薬価・収載日などが決まりました。
1錠の薬価は69.40円で11月22日に収載予定です。