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アサコールは大きくて飲みにくい?そんな時には後発品と比較・検討だ!
今日は安倍首相も服用していた(今も服用している?)ことで一躍有名になった潰瘍性大腸炎治療薬のアサコール錠の後発品についてみていきたいと思います。
アサコールはこんなお薬
【 効能効果】
潰瘍性大腸炎(重症を除く)
【用法用量】
通常、成人にはメサラジンとして1日2,400mgを3回に分けて食後経口投与するが、寛解期には、必要に応じて1日1回2,400mg食後経口投与とすることができる。活動期には、1日3,600mgを3回に分けて食後経口投与する。
なお、患者の状態により適宜減量する。
【同一成分のお薬】
ペンタサ錠・顆粒
リアルダ錠1200mg
用法用量をみてわかる通りアサコールは1日に服用する錠数が多いから
やはり錠剤が小さいほうが患者さんの負担は小さいのではないでしょうか?
そんなアサコール錠には後発品が既に販売されています。
後発率への影響もあるのなら、「出来れば後発品で調剤したいなぁ」と思っている管理薬剤師さんも多そうな気もします。
どんな形の錠剤が飲みやすいのだろうか?
飲みやすい錠剤ってどんな形なのだろうか?
実際に患者さんに薬を渡すときに、「大きい錠剤ですね」って言われることが多いのは
カプセルのように細長い錠剤が多いのではないでしょうか?
もちろん、丸くても錠剤自体が大きいホスレノールチュアブル500mgなんてのもありますが
長径が大きい(長い)錠剤は大きいという印象を与えやすいと思います。
また、細長い錠剤は「飲み込むときに喉に引っかかる気がする」とも言われやすいと思います。
アサコールは先発製品と後発4製品
アサコールは先発製品と後発4製品が販売されています。
- アサコール錠400mg(先発品)
- メサラジン腸溶錠400mg「F」
- メサラジン腸溶錠400mg「KN」
- メサラジン腸溶錠400mg「サワイ」
- メサラジン腸溶錠400mg「ファイザー」
アサコール錠の先発品と後発品の大きさをまとめたのが以下の表です。
(赤字が最小値です)
商品名 | メーカー | 長径(mm) | 短径(mm) | 厚さ(mm) |
---|---|---|---|---|
アサコール錠400mg(先発品) | ゼリア新薬工業・協和発酵キリン | 14.7 | 5.9 | 6.5 |
メサラジン腸溶錠400mg「F」 | 富士製薬工業 | 13.8 | 7.0 | 6.1 |
メサラジン腸溶錠400mg「KN」 | 小林化工・堀井薬品工業 | 13.8 | 7.0 | 6.1 |
メサラジン腸溶錠400mg「サワイ」 | 沢井製薬 | 15.3 | 7.0 | 5.3 |
メサラジン腸溶錠400mg「ファイザー」 | ファイザー | 15.3 | 7.0 | 5.3 |
先発品のアサコール錠400mgの薬価は76.20円
後発品のメサラジン腸溶錠400mgは全てのメーカーが同一の44.6円の薬価です。
アサコール錠の後発品は先発と比較して長径・短径・厚さ全てが小さいジェネリック医薬品は、ありません。
ちなみに、先発品のアサコール錠の長径は14.7mmとムコダイン錠500mg(長径15.1mm)に近い大きさです。
結局どれが飲みやすいのだろう?
正直、患者さんの好みもあるので分からん……というのが本音ですが
アサコール錠の後発品を検討している薬局は製剤見本をもらって見てみるのが良さそうですね。
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