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【味見】テルミサルタンOD錠は沢井と東和の2社のみの発売。OD錠に需要はあるのか?【2017年6月収載】
「テルミサルタンOD錠トーワ」の味見
貰ったOD錠の味見本を一通り味見をするのが私なりの礼儀だと思っているやくちちです。
今日は6月収載の品目からミカルディスの後発品「テルミサルタンOD錠トーワ」の味見をしてみます。
「ミカルディスってOD錠発売してたんだっけな~?」って思って調べたら先発品は普通錠のみの販売でした。
後発品のOD錠も沢井製薬と東和薬品の2社のみの発売のようです。
今回もRACTAB技術が使われています
製剤見本のパッケージにも書かれているように
テルミサルタンOD錠も東和薬品の特徴であるRACTAB技術が導入されています。
RACTAB技術
嚥下力が低下したり、水分摂取を制限されたりしている患者さんにも、飲みやすい薬をお届けしたい。また、必要なときに水なしでも飲める薬をつくりたい。
こうした服薬コンプライアンス改善に役立つと期待されているのが口腔内崩壊錠(OD錠)です。
その中でも、東和薬品が独自で開発したOD錠製造技術がRACTAB技術です。
ネーミングの由来は、「Rapid and Comfortable Tablets」。服用しやすい崩壊性、普通の錠剤同様に取り扱える硬さを目指した、応用範囲の広い製剤技術です。
現在は、アムロジピンOD錠「トーワ」やランソプラゾールOD錠「トーワ」などに応用されており、今後は、さらに幅広い疾患領域の医薬品に活用していきます。RACTABの服用感見本ってのを東和さんは作っているのでRACTAB技術に興味のある方は担当者さんに聞いてみましょう。
袋からPTPを出してみました。
先発品が存在しませんがPTPシートは先発品のミカルディス錠20mgをイメージさせるような青を使ったデザインになっています。
東和らしくレーザー(インク?)印字になっていますね。
打刻ではなく、文字が印字してあると一包化した後の監査は楽ですよね。
最近は印刷で印字するメーカーが増えてきているけど最初見たときの驚きは忘れられません。
錠剤は先発と比較するとかなり大きい
錠剤の大きさは20mgで比較すると
先発品のミカルディス錠20mgは直径6mm、厚さ2.5mm
テルミサルタンOD錠20mg「トーワ」は直径9.0mm、厚さ3.9mmとOD錠だけあって
約1.5倍の大きさになっています。
ミカルディス錠
テルミサルタンOD錠「トーワ」
普通にお水で飲むなら小さいほうがいいかな?
実際に味わってみた
東和の成人用のOD錠ってペパーミント風味が多いですよね。
テルミサルタンOD錠もいつものペパーミント風味です。
お薬の味としてペパーミント風味ってどうなんだろう?っていつも思います。
個人的にペパーミント風味があまり好きじゃない・・・
スッキリした後味が好きって人もいるけど、あの系統の味が苦手って人も多そうです。
味にもうひと捻り欲しいよね。
テルミサルタンOD錠は売れるのか?
第一三共エスファ(DSEP)がAG(オーソライズドジェネリック)を出すので
選ぶ薬局も多いかと思います。
同時発売ということで先行発売をしたモンテルカスト錠10mg「KM」のように独り勝ちは難しいだろうけど
それでも、「DSEP」がシェア1位になるでしょう。
AGとの差別化ということで、PTPシートに工夫を凝らしたり、今回のようにOD錠を作ったり
後発メーカーも頭を使って付加価値を提供しています。
OD錠の発売規格は20mgと40mgのみ
ミカルディスの市場規模からの判断なのでしょうが、6月発売予定は20mgと40mgのみで
80mgは同時発売されないようです。
正直ミカルディス80mgを飲んでいる人って少ないですよね・・・
普通錠は20・40・80mgと先発品と同じラインナップです。
OD錠の需要はどこまであるのか?
20mg・40mgの両規格ともバラ300錠包装を発売予定なので一包化も問題なくできるでしょうから、
施設等に入所されている嚥下困難な人にはいいのかな?
ただ、施設をメインで受けている薬局以外は粉砕の数も多くないだろうし
とりあえず全規格のそろった普通錠を選ぶ薬局が多そうな気がします。
バラ錠を採用するにも、沢井は200錠、東和は300錠と沢井に分がありそう。
正直、うちの薬局ではテルミサルタンに関しては東和のOD錠を積極的に使いたいって感じはないです。
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味見ページのまとめ
味見のまとめページを作ってみたのでよかったら見てね~