Contents
コムタン錠100mgのジェネリックはエンタカポン錠100mg「KN」(小林化工)なんてどう?
コムタン錠を使っている薬局ってどれぐらいあるのでしょうか?
『パーキンソン病における症状の日内変動(wearing-off現象)の改善』をするお薬ですが
処方するDrが近隣にいないようで、勤務する薬局では先発・後発共に採用になっていません。
そんな中、いつもの『小林化工さん』が良い感じのジェネリック医薬品を販売していたので今回は紹介したいと思います。
コムタン錠(エンタカポン錠)ってどんな薬?
先ほども書いたとおり、パーキンソン病の患者さんに使われるお薬(末梢COMT阻害剤)ですが
病院や脳の専門医の門前薬局でないと、なかなか数多く処方が出るというお薬でも無いかと思います。
【効能効果】
レボドパ・カルビドパ又はレボドパ・ベンセラジド塩酸塩との併用によるパーキンソン病における症状の日内変動(wearing-off現象)の改善
【用法用量】
本剤は単独では使用せず、必ずレボドパ・カルビドパ又はレボドパ・ベンセラジド塩酸塩と併用する。
通常、成人にはエンタカポンとして1回100mgを経口投与する。
なお、症状によりエンタカポンとして1回200mgを投与することができる。
ただし、1日8回を超えないこと。
実際に何回ぐらい服用するケースが多いんですかね?
3〜4回なのかな?
コムタン錠の後発は4社が販売しています
2017年9月時点でコムタン錠(先発)には4社からジェネリック医薬品が販売されています。
- コムタン錠100mg(ノバルティスファーマ):先発品
- エンタカポン錠100mg「JG」(日本ジェネリック)
- エンタカポン錠100mg「KN」(小林化工)
- エンタカポン錠100mg「アメル」(共和薬品工業)
- エンタカポン錠100mg「トーワ」(東和薬品)
先発品のコムタン錠100mgの薬価は217.3円、後発品は全て92.0円です。
錠剤の大きさを比べてみよう
いつものように添付文書から錠剤の大きさをまとめたのが以下の表です。
商品名 | メーカー | 長径(mm) | 短径(mm) | 厚さ(mm) |
---|---|---|---|---|
コムタン錠100mg | ノバルティスファーマ | 13.0 | 6.0 | 4.9 |
エンタカポン錠100mg「JG」 | 日本ジェネリック | 13.2 | 6.2 | 4.6 |
エンタカポン錠100mg「KN」 | 小林化工 | 12.2 | 5.6 | 3.9 |
エンタカポン錠100mg「アメル」 | 共和薬品工業 | 13.3 | 6.2 | 4.7 |
エンタカポン錠100mg「トーワ」 | 東和薬品 | 13.2 | 6.2 | 4.7 |
最小値は赤字で示しています。
表を見てすぐにわかるように小林化工のエンタカポン錠100mg「KN」が一番小さいんです。
『改良型ジェネリック医薬品(ユースフルジェネリック)』って呼んでいるんです
もちろん、小さい錠剤が全て良いというわけでは無いですが
パーキンソン病が進行していくと嚥下困難になるケースも多いのではないでしょうか?
『大きくて飲みにくい』という声があれば、小林化工の製剤見本をもらって検討する価値はあると思います。
まとめ
小林化工は『錠剤を小型化する技術を持ったメーカー』なのかな?と最近思い始めています。
今後統廃合が予想されるジェネリックメーカーですが
- 『AGをウリにする』
- 『価格で勝負する』
- 『高付加価値で勝負する』
どこかに特化したメーカーしか生き残れないような気がします。
さぁどこのメーカーが生き残るのだろう?
『トランサミン錠500mg』を『トランサミン錠250mg』ぐらいの錠剤の大きさにしてくれたらめっちゃ売れそうなきがするやくちちでした。
スポンサードリンク
今のようないい薬がなくて、大変だった記憶があります。