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爪白癬 イトリゾールのパルス療法なら小林化工がオススメ
小林化工・Meiji Seikaが販売している面白いジェネリック医薬品を見つけたので今日は紹介します。
時々見かけるイトリゾール(成分名:イトラコナゾール)のパルス療法。
一般的な用法・用量は
通常、成人にはイトラコナゾールとして1回200mgを1日2回(1日量400mg)食直後に1週間経口投与し、その後3週間休薬する。
これを1サイクルとし、3サイクル繰り返す。なお、必要に応じ適宜減量する。
となっており、服薬指導の時に「今回が3サイクル目ですね〜」と確認したことがある
薬剤師さんも多いのではないでしょうか?
イトラコナゾールのパルス療法でよく言われること
イトラコナゾールのパルス療法で患者さんによく言われることに
この2点が挙げられると思います。
- 薬価が高い(薬代が高い)
- 1回に服用する量(数)が多い(飲むのが大変)
それぞれよい解決策が無いか見ていきましょう。
1.薬価が高い
先発品のイトリゾールカプセル50mgの薬価は1カプセル354.20円です。
1日に8カプセル服用するので1日薬価は2833.6円。
イトリゾール8cp分2の7日分3割負担で6000円超えます。
1週間の薬代が6000円って患者さんからしたら「高いなぁ〜」って思いますよね?
もちろん、ジェネリック医薬品も以下のように販売されており
- イトラコナゾールカプセル50mg「SW」
- イトラコナゾール錠50mg「科研」
- イトラコナゾール錠50mg「日医工」
- イトラコナゾール錠50mg「MEEK」
の4つの商品が販売されています。
薬価はいずれのメーカーも1カプセル(錠)あたり152.2円と
先発品の約43%の薬価になっています。
1日8カプセル(錠)を服用するケースで3割負担での差額が3400円になるので後発品を選ぶ方も多いのではないでしょうか?
2.1回に服用する量(数)が多い
1回に4カプセル服用って説明すると「こんなに飲んで大丈夫ですか?」って聞かれます。
むしろやくちちは服薬指導の前半で
ってこちらから聞いちゃいますが〜。
いやぁ・・・1回に4個ってやっぱり多いですよね。
イトラコナゾールには別規格が販売されており今回注目したいのはこちらなんです。
- イトラコナゾール錠100mg「日医工」
- イトラコナゾール錠100mg「MEEK」
- イトラコナゾール錠200mg「MEEK」
中でも注目はイトラコナゾール錠200mg「MEEK」
そう、200mgの製剤があるんです。
とりあえず今回はこれだけ覚えて!「イトラコナゾール200mg「MEEK」ってのがある」ということを。
通常、1回に4カプセル(錠)のところ、200mgで調剤すれば1回に1錠でOKなんです。
錠剤の大きさは直径11.1mm×厚さ5.6mmと若干大きめの錠剤ではあるものの
トランサミン錠250mgの大きさ(10.0mm×3.2mm)よりも
ひと回り大きいぐらいというイメージを持ってもらえれば・・・と思います。
(ちなみにMEEKは100mgと200mgでまったく同じ錠剤の大きさです)
もちろん、最小包装は1回分
もちろん、最小包装は14錠包装(2錠分2の7日分)
ただし、PTPシートが若干気持ち悪い・・・
(2×7=14錠のPTPシートがいいな・・・)
唯一残念なポイント
多分、この解釈で合っていると思うのですが
後発品+屋号(例えばイトラコナゾールカプセル50mg「SW」)で処方されている場合
規格変更で調剤しようと思っても調剤できないんです。
50mgの薬価は152.2円(1回の薬価は152.2×4=608.8円)
一方の200mg錠「MEEK」の薬価は622.0円です。
1日薬価の薬剤料でも2点違いますよね・・・
変更前よりも薬剤料が高くなってしまうので疑義紹介をしないと変更できない(ですよね?)
あと少しだけ薬価が下がって屋号付き50mgから変更できるようになれば
もっと変更しやすくなるんだけどなぁ〜〜
先発品や一般名からは容赦なく変更できますね♪
まとめ
イトラコナゾールのパルス療法のネックは「薬価が高い」と「1回に服用する数が多い」です。
小林化工とMeiji Seikaファルマが販売しているイトラコナゾール「MEEK」には200mgの規格があり
患者さんの負担を大きく減らすことができると思います。
ただ、現状の規格変更のルールでは薬剤料が高くなってしまい変更できないケースもあるので要注意です!
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ちなみに、MEEKのKは「小林化工が造っている!」っていうののKらしいです。
情報ありがとうございます!
中堅ジェネリックメーカーですが小林化工さん、ホントいい仕事してますわ!
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