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【薬剤師が味見してみた】ムコスタ顆粒20%はここが面白い!
今回は大塚製薬のムコスタ顆粒20%の味見を行います。
6月16日にムコスタ錠のAGレバミピド錠100mg「オーツカ」が発売になったので便乗してみました。
AGが発売したのは錠剤だけで、顆粒は先発+後発6社体制は変わりありません。
発売になったレバミピド錠100mg「オーツカ」。言うまでもなく先発品のムコスタ錠にそっくり。
ムコスタには3つの剤形がある
錠剤・顆粒・点眼の3種類
ムコスタ(レバミピド)には御存知の通り3種類の剤形があります。
- ムコスタ錠100mg
- ムコスタ顆粒20%
- ムコスタ点眼液UD2%
内服だけでなく、点眼液があるというのもムコスタの面白いところではないでしょうか?
抗アレルギー剤ではアレロック&パタノールやインタール、ペミラストンなど内服+点眼の組み合わせを時々みかけますが
胃薬では他に無いんじゃないかな?
ムコスタ顆粒20%の販売している包装も3種類
- 0.5g×210包
- 0.5g×1050包
- バラ500g
20%顆粒0.5gと錠剤100mg1錠が同じ成分量(100mg)になります。
ムコスタ顆粒にも後発品はあります
ムコスタ顆粒の後発品は2017年6月現在6社が販売しています。
(後発品の薬価は全て19.8円/g)
- レバミピド顆粒20%「TCK」
- レバミピド顆粒20%「TYK」
- レバミピド顆粒20%「あすか」
- レバミピド顆粒20%「アメル」
- レバミピド顆粒20%「タカタ」
- レバミピド顆粒20%「日医工」
先発・後発を含めて顆粒って処方されていますか?
ムコスタの内服が処方されるケースは99.99%ぐらい錠剤100mgだと思うんです。
ムコスタ顆粒が発売になったのは2003年9月だそうで、私が薬剤師になってから
顆粒の処方箋を見たのは片手で数えられる程度だと記憶しています・・・
それぐらいレアなお薬です。
錠剤の後発品は30社近く販売しています。
ムコスタ錠100mgは根強い人気
少し前のデータ(平成26年4月~平成27年3月診療分のお薬の使用量を見た第1回NDBオープンデータ)で
ムコスタ錠100mgは「消化性潰瘍用剤」の中で一番処方数量が多かったお薬です。
662,086,514錠(6.6億錠/年)
後発品もある中、錠剤はまだまだ売れているお薬ですね。
実際に味見してみた
味わってみて感じたことは以下の3点
- 顆粒!(ちょっとザラつく)
- 無味!!
- 口の中で顆粒が溶けない!
一番驚いたのは口の中で溶けないことでした。
調べてみるとムコスタ顆粒はフィルムコーティングした顆粒だそうです。
顆粒を噛み砕いてみたものの、殆ど味はしませんでした・・・
苦い粉薬(抗生剤等)をドライシロップではなく顆粒にしてこのコーティングしたら飲みやすくなるんじゃないかな?って考えちゃいました。
顆粒というデメリットはあるものの、かなりよく出来たコーティング顆粒だと思います。
味が一切しないので評価は中間ですが、苦い粉薬は「オーツカ」っていうブランド力を持てば面白い存在ではないでしょうか?
オマケ
ちょっとおもしろかったのは大塚製薬の製剤写真なのですが
- JPEG
- 透過PNG
の2種類の画像があることですね。
透過PNGだとブログ等に画像を載せても画像の周りの白い部分がなくって背景に馴染むんです
多くの人は全く意識しないでしょうが、ブログとかウェブサイトをやっている人は
『両方あると助かるな~』って思う人がいるのではないでしょうか?
恐らく、他のメーカーの製剤写真ではなかなか見かけない透過PNGだと思います。
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味見ページのまとめ
味見のまとめページを作ってみたのでよかったら見てね~