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【薬剤師が味見してみた】ファモチジンD「サワイ」の味見をして味以上に感じたことがあった・・・
今回はファモチジンD錠「サワイ」です。
有名どころで、実際に採用している薬局も多いのではないでしょうか?
先発品はアステラス製薬のガスターD錠。
今年の3月にはガスターを含むアステラス製薬の長期収載品をLTLファーマ株式会社に販売移管することが発表されました。
今更感の強い品目ではありますが、ちょっとおもしろい味だったので味見にお付き合いください。
ファモチジンはこんな薬
先発品のガスター
ガスター(一般名:ファモチジン)は山之内製薬(現アステラス製薬)が1985年に発売したH2受容体拮抗剤
発売時期は以下の通り
- 1985年1月:ガスター錠10mg、ガスター錠20mg、ガスター散10%、ガスター注射用10mg・20mg
- 1993年3月にガスター散2%
- 1997年にガスターOD錠10mg、ガスターOD錠20mg
※ガスターD錠10mg、ガスターD錠20mgはそれぞれ
ガスターOD錠10mg、ガスターOD錠20mgの切替として2000年3月に承認を取得
発売して30年以上が経過するロングセラー品となりました。
ちなみにスイッチOTCの代表格のガスターですが、OTCのガスター10はアステラス製薬ではなく
第一三共ヘルスケアが製造販売しているようです。
ガスターD錠の名称の由来
ガスターD錠の名称の由来は
Gaster:Gastric Ulcerを治療するなどの意味
D:Orally Disintegrating Tablet(口腔内崩壊錠)の意味
またDevelopment(進化)の意味
って感じだそうです。
Dは口腔内崩壊錠だけではなく、進化を意味するDevelopmentのDも意味しているのか・・・
これまた豆知識ですね。
先発品の味見をしたことがないので分からないのですが添加物の項目を見てみてると・・・
- エチルセルロース
- セタノール
- ラウリル硫酸ナトリウム
- トリアセチン
- シクロデキストリン
- 香料
- D-マンニトール
- アスパルテーム(L-フェニルアラニン化合物)
- アメ粉
- ステアリン酸カルシウム
ガスターD錠20mgには他にl-メントール
これ、規格ごとで味が違うってことですかね~?
後発品のファモチジンD錠「サワイ」はこんな薬
沢井製薬のファモチジンの剤形・規格のラインナップは基本的に先発品と同じです。
若干珍しいところで沢井製薬ウェブサイトには
- ファモチジンOD錠10mg・20mg「日新」(日新製薬)
- ファモチジン錠10mg・20mg「MED」(メディサ新薬)
も販売しており情報が載っています。
ファモチジンD錠「サワイ」の販売包装・薬価
- ファモチジンD錠10㎎「サワイ」:薬価9.9円
PTP:100錠(10錠×10)、500錠(10錠×50)、1,000錠(10錠×100)、
140錠(14錠×10)、700錠(14錠×50)
バラ:500錠 - ファモチジンD錠20㎎「サワイ」:薬価10.90円
PTP:100錠(10錠×10)、500錠(10錠×50)、1,000錠(10錠×100)、
140錠(14錠×10)、700錠(14錠×50)
バラ:500錠
まぁコレぐらいあれば誰も文句を言わないだろう・・・ってくらいに包装は揃っています(あとはバラ小包装ぐらいかな?)
PTPシートのデザインもしっかりと先発品を意識させるデザイン(色使い)になっていますね。
薬価は10mg:9.9円、20mg:10.9円なので飲むなら20mgの方が割安感ありますね。
実際に味見してみた
味よりもまず最初に味見をして感じたのが
溶けるのめっちゃ早い!!!
沢井製薬のOD錠って溶けるのに時間がかかるイメージがあったのですが
この、ファモチジンD錠「サワイ」についてはめっちゃ早い。
時間を計ってみたら、口の中に入れてから13秒ほどで溶けきりました。
今まで味見したサワイのOD錠の半分以下の時間です。
気になる味はヨーグルト味(正確にはオレンジヨーグルト味)
後味にやや薬っぽい味は残るものの、甘くてヨーグルトの後味も良いと感じました。
うんうん。沢井製薬の味付けはやっぱり上手ですね~
ヨーグルト風味を上手に使っている感じもあり、新規で採用するなら候補に上がります。
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味見ページのまとめ
味見のまとめページを作ってみたのでよかったら見てね~