ロキソプロフェンNaテープ「久光」と「ユートク」に違いはあるのか?




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ロキソプロフェンNaテープ「久光」と「ユートク」に違いはあるのか?

モーラスシリーズを販売していることで有名な祐徳薬品と久光製薬
少し前まではロキソニンテープの後発品でもロキソプロフェンNaテープ「ユートク」という同じ屋号の商品を併売(パッケージのデザイン違い)で売っていた両社

理由は定かではないけれど、久光製薬が「祐徳の屋号じゃなくて自分の屋号で販売したい!」って言い始め
久光がそれまで販売していたロキソプロフェンNaテープ「ユートク」は販売中止になり
「久光」屋号のテープ剤が2016年12月に収載され、その後販売になったと噂されています。

やくちち
仲が良いのか悪いのか?

祐徳薬品のMRさんにロキソプロフェンNaテープ「久光」の販売状況を聞いたところ
「苦戦してるみたいですよ~まぁ作ってるのうちですけど(笑)」ってかなり余裕な雰囲気
地域柄、うちの薬局担当の祐徳MRさんはかなり偉い方が歴代担当しているようで、とにかく商売上手。
久光のMRさんも苦戦を相当実感しているようです。

製剤見本をもらいました

今回、ロキソプロフェンNaテープ「久光」と「ユートク」の製剤見本を手に入れることができたので比較してみたいと思います。

パッケージ

まずは久光製薬のパッケージ(新旧)を見てみましょう(久光製薬ウェブサイトより)
販売中止になったロキソプロフェンNaテープ「ユートク」

新しく販売になったロキソプロフェンNaテープ「久光」

ソックリというか間違え探しレベルの違いしかないですね。
どちらも白地に青文字の全く同じデザイン
屋号のところを「ユートク」→「久光」に変更し、製造販売元が祐徳が抜けただけですね。
画像だと色合いが若干違って見えますが実物は「そっくりだな~」って思った記憶があります。
まぁ・・・元々使っていた薬局や患者さんには「同じお薬ですよ~」ってわかりやすくていいのかもしれない。

久光製薬と祐徳薬品の違い

今度は久光製薬と祐徳薬品のパッケージを比べてみましょう。
久光は白地に青文字ですが、祐徳は水色のデザインです。

両社の製品の違いは「なみなみカット」の有無

なみなみカットについてはコチラの記事も読んでね

祐徳薬品は地味だけど結構好き

2017.03.28

久光が「ユートク」の屋号で販売していた頃から
祐徳のロキソプロフェンNaテープには「なみなみカット」が採用されているのに
久光の製品には採用されてないです。

確か「なみなみカット」は祐徳の特許だったはず。
両製品を比べてみると「なみなみカット」の方がやっぱり指をかけやすいですね。これはやっぱり祐徳の勝ち

テープを取り出して比較してみよう

テープを取り出して並べてみました。


えっと・・・「ユートク」と「久光」の見分けつきますか?

見分けがつく人挙手!

取り出してびっくり中身は全く同じだったんです。
ライナーの切り込みの入り方だけでなく、ロキソプロフェンNaテープという印字も全く同じ(屋号の記載はなし)
答えは上が「ユートク」で下が「久光」
これ、答えられる人いるのかな?

実際に貼ってみた

もしかしたら実際に使ってみると違いがあるのかもしれない?ってことで
腰に湿布を貼ってみましたが、特に違いを感じません。

いつものように夜寝る前にテープを貼って翌日の午前中に剥がしましたが
使用感・剥がす時の感じも全く同じです。

マジで違いがわかりません!

見た目・実際に使ってみた感じとMRさんの話を総合すると「パッケージ違いの同じ商品」って考えられます。
そうだとしたら無駄な在庫が増えるなぁ~と思うやくちちでした。

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薬局に勤める平凡な薬剤師です。 大学を卒業してから14年間、町の調剤薬局で日々患者さんと触れ合ってきました。 コミュニケーションがうまく取れず怒られることも多かったですが、 最近では「感じがいいからこっちに来た」という有り難いお言葉を頂くまでに成長。 日々、地域の方の健康のお助けをしています。 そして4歳と2歳の父でもあります。