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【薬剤師が味見してみた】フェキソフェナジンD.S「トーワ」を採用した3つの理由
東和薬品のフェキソフェナジンD.Sは5%と6%の2製剤がある中
2018年12月に発売になった5%の製剤見本を頂いたので今回は味見してみました。
先発品はサノフィのアレグラD.Sですね。
6%は東和薬品お得意の四角なアルミの包装
先発が5%製剤なので、6%製剤は採用しませんでした。
一方、新しく発売された5%は一般的なプラの包装です。
個人的には、他のメーカーと同じようなプラの包装の方が扱いやすい気がします。
近いうちに6%製剤は『諸般の事情により・・・』になりそうな予感!
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【東和を採用した3つの理由 】
味見をする前に少しだけ東和薬品のフェキソフェナジンを採用した理由をお話したいと思います。
先発品(サノフィ)に対する不信感
2016年11月から欠品していたアレグラD.S
流通はしていないものの、MRさんの活動不足か(?)色々なクリニックから時々処方が出てしまうお薬でした。
事前に多めに買っていたりデッドストックを持っている薬局は調剤できますからね〜〜
その都度、疑義を行い別の医薬品に変更していました。
そんな欠品が2年ほど続き、ようやく先発品のアレグラD.Sは供給が再開したものの
期限の短い製品を納入したとTwitterで情報あり(2019年7月期限?)
近隣の薬局の様子も聞いてみたものの、小児科を多く受ける薬局でも「東和薬品の後発品を採用する」という話を耳にしたので東和薬品の製品を採用することになりました。
後発率を維持したい
調剤薬局であれば、後発医薬品調剤体制加算が気になりますよね?
過去には、基準値+0.01%で加算を算定できたケースもあるので
処方頻度は低いものの、後発率(加算)を考えると1品でも後発品で調剤したいと思うのが
現在のシステムだと思います。
基準値+0.01%で超えたあとしばらくは後発率を維持するためめちゃくちゃ大変でした
在庫金額を抑えたい
後発品の方が薬価が安いので在庫金額も抑えられますよね。
フェキソフェナジンの限らず、後発品が発売になるたびに
包装薬価(1箱あたりの薬価)を調べるようにしています。
在庫金額の圧縮を本社・本部から指示されている管理薬剤師さんも多いかと思います。
やはり、小さなことからコツコツと在庫金額を圧縮したいところです。
薬価と包装薬価は以下の通りです。
包装・薬価(フェキソフェナジンD.S)49.2円/g
- 30g:0.3g×100包(1476円)
- 60g:0.6g×100包(2952円)
- 100g(バラ)(4920円)
包装・薬価(アレグラD.S) 113.4円/g
- 30g:0.3g×100包(3402円)
- 60g:0.6g×100包(6804円)
ドライシロップを服用する年齢だと公費があり患者さんの自己負担が無いケースが多いですが
薬価の面でも後発品を採用したいと思いました。
味が良いなら採用したい
やはり、粉薬と言えば「味」ですよね!
味が良ければ後発品でも積極的にお勧めしますし
逆に味が悪いと先発品を希望する方でも「後発品の方が味がいいですよ~」とアピールすることもあります。
薬を飲む事に比較的抵抗の少ない娘ですが、以前先発品のアレグラD.Sを服用した時に
「苦い~~」と言って服用できなかったお薬なので後発品を試してみたくなります。
詳しい味については・・・この後すぐ!
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実際に味見してみた
先程も書いた通りに、味が良ければ文句なしで採用です。
ただ・・・・・・
苦味が強かったり、不味かったら困るな~ってのが本音でした。
さぁ、久しぶりの味見は・・・!?
メーカー曰くイチゴヨーグルト味だそうですが
『どこかで味わったことがあるイチゴ味』です。
口の中に入れた瞬間は粉っぽい印象はあるものの
唾液で直ぐに溶けるしそれ程悪くない。
どこかで味わったことがあるイチゴ味ってのはすごく難しいんですが
多分、薬の味付けでよくあるイチゴ味なんだと思います。
始めは飲みやすい味ですが後味は若干の苦味があるのでやや注意ですね。
服用後にお水やお茶を飲めば大丈夫なレベルの苦味です。
先発品を全量(1包)味見したことはないけれど、もっと後味の苦味が気になった気がします。
味に関しても「概ね妥当」という評価なので、アレグラD.Sの採用は見送って
フェキソフェナジンD.S「トーワ」を調剤しようと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
新年初の味見記事でした。
色々忙しかったりしてブログを書く時間がなくてスミマセン。
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味見ページのまとめ
味見のまとめページを作ってみたのでよかったら見てね~