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モーラスパップ30mg モーラステープL40mg モーラスパップXR120mgを比較してみた
成分・含量 | 組成 | 大きさ | 用法 | 薬価 | |
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モーラスパップ30mg | ケトプロフェン0.3% | 膏体10g中にケトプロフェン30mgを含有する。 | 10cm×14cm | 1日2回 | 40.1 |
モーラステープL40mg | ケトプロフェン2% | 膏体2g中にケトプロフェン40mgを含有する。 | 10cm×14cm | 1日1回 | 21.1 |
モーラスパップXR120mg | ケトプロフェン2% | 膏体6g中にケトプロフェン120mgを含有する。 | 10cm×14cm | 1日1回 | 40.2 |
記事に表を入れることを覚えたので早速使ってみました。
ただそれだけがやりたかった記事です(汗)
発売20周年を迎え根強い人気のモーラスシリーズ
発売20周年を迎え根強い人気(平成26年度の使用金額では、外用部門で堂々の一位!)の
モーラスシリーズ、今回は10cm×14cmのサイズの比較をしてみます
登場するのは以下の3剤
- モーラスパップ30mg
- モーラステープL40mg
- モーラスパップXR120mg
1回の処方量が70枚に制限されて久光製薬や祐徳薬品は厳しそうですが、どうなのでしょうか?
3種類の一番の違いは?
同じ大きさでも色々と違うこの3種類、見た目も濃度が違うんです。
モーラスパップ30mgは昔ながらの白い湿布
ケトプロフェンの濃度が0.3%と他の2種類と比べて薄い
パップ剤は粘着力が弱いので剥がれやすく
特に夏場など汗をかくとブヨブヨになって剥がれるとよく言われます。
水を含むので貼った直後のひんやりする感じは「薬が染み込んでくる~」って感じられて好きです。
テープL40mgは茶色いテープ剤
ケトプロフェンの濃度は2%とモーラスパップ30mg(0.3%)よりも濃い!
粘着力はパップと比べてかなり強く、剥がす時に痛いって言われることもあります。
そんな時はシャワーなどでぬるま湯をかけると剥がしやすくなります。
XR120mgはこの中では一番新しい
パップのような白い湿布なのですが厚みがテープとパップの中間になっています。
ケトプロフェンの濃度はテープLと同じ2%
モーラスパップ30mgとテープL40mgのいいとこどりのような製品です。
数字が120mgと大きいのでなんだか効きそうってイメージがあります
(実際に全く違う薬でも数字が大きいほうが効き目がいいんじゃないか?っていう方多いです)
※ノルバスク5mgとディオバン80mgとか・・・
湿布の中で数字が大きいのはセルタッチパップ140mg、2月発売予定のモーラスパップXR240mgぐらいですかね?
テープとパップの違いって?
白くて厚みのあるパップと茶色いテープの違いは一言でいうと、水を含んでいるか?です。
水を含んでいると、冷やす作用があるので、炎症や腫れが強い場合には良いとされています。
テープとパップでは、パップの方が水を含んでいます。
ただし、どうしても粘着力はテープ剤の方が良いので
関節などよく動かす部位にはテープが処方されたりします(処方医にもよりますが・・・)
一番最近発売されたモーラスパップXR120mgは
テープとパップのいいとこどりのような製品で、水を含むので冷やす作用があるし
パップと比べると粘着力が強くはがれにくくなっています。
ただ、粘着力はテープほど強くはないのでXRは貼る部位によっては結構簡単に剥がれることもあります。
実際の処方数でみるとモーラステープLの独り勝ちです。
モーラスパップXR120mgが発売当初に欠品を起こして
折角使おうと思っていたDrが処方できなかったという事があったそうで
現在流通は全く問題ないのですが、その時のイメージを引きずっている医師もいるのかもしれません。
濃度を比べてみても、パップの30mgが一番薄く0.3%、
テープLとパップXRはどちらも2%と血中濃度として期待するのであれば2%の製品を使うのがよさそうです。
他にもあるよモーラスシリーズ
10cm×14cmのサイズの他にも
10cm×7cmのモーラステープ20mgのように小さいサイズや
20cm×14cmのモーラスパップ60mg、モーラスパップXR240mgのように大きいサイズなど
大中小さまざまなサイズを用意してあるのもモーラスシリーズの特徴だと思います。