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シングレア・キプレスを飲んでいる方に朗報?
2016年9月1日にシングレア・キプレスにジェネリック(AG:オーソライズドジェネリック)医薬品が発売になりました。
早速、うちの薬局でも採用です。
シングレア・キプレスは元々、気管支喘息の治療薬として発売されましたが
アレルギー性鼻炎にも効くということで途中で効能が追加になったお薬です。
ここ数年、作用機序からして「眠気が出ない」、「効果が良い」ということで花粉症で処方されることが非常に増えています。
値段が高いのがネックでした
ただし、先発品の薬価が1錠203.5円するので、花粉の時期だけ飲む人でも、花粉症の薬は高いというイメージがあったのではないでしょうか?
今回発売になった、モンテルカスト錠10mg「KM」は1錠あたり101.8円と先発品のちょうど半額です。
調剤基本料や調剤料などが調剤をするのにかかるので
支払いがそのまま半額になるわけではないですが
処方されている方は「ジェネリックに変更したらいくら安くなりますか?」って聞いてみてください。
3割負担、28日処方で850円ぐらい安くなるはずです。
モンテルカスト10mg「KM」がおすすめの理由
なぜこのモンテルカスト錠がおすすめしているかというと
オーソライズドジェネリック(AG)なのです。
簡単にいえば、キプレスを作っている杏林製薬が、他のジェネリックが発売される(2016年12月予定)より早く
自分の子会社・関連会社(今回はキョーリンリメディオ)でジェネリックを発売して
薬局や病院でのシェアを確保しておこうという戦略なのです。
キプレスと同じ製造ラインで、刻印とお薬のシートだけを変更しているという噂すらあるお薬なのです。(添加物も全く先発品と同じ)
なので、先発品のキプレスの売上が落ちたら、ラインをそのままモンテルカスト錠に変更できるのではないでしょうか?良い戦略だと思います。
過去にジェネリックに変更して、添加物が合わなかったなど不安を感じる方は
これなら安心して服用できるのではないでしょうか?
ジェネリックは安いだけじゃない!
AGを盛り上げておいてAGを少し落とす。
今まではジェネリック医薬品は安いだけのイメージがありましたが
最近は先発品で今ひとつな部分(粉薬の味や錠剤の大きさなど)を改良しているジェネリックが発売されています。
やくちちはそういった「付加価値のあるジェネリック医薬品・メーカー」を応援しています!