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【2019年2月発売】ヘパリン類似物質外用泡状スプレー0.3%って使いやすいの?注意点は?
既にメーカーさんや卸さんから情報提供があって知っている人も多いかと思いますが
2019年2月にヘパリン類似物質外用泡状スプレーの200g包装が発売になりました。
100g包装との違いとか、気がつく範囲でまとめてみましたのでよろしくお願いいたします。
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ヘパリン類似物質スプレー剤の歴史
違いを紹介する前に、ヘパリン類似物質スプレーの歴史(?)を少し振り返ってみたいと思います。
ヘパリン類似物質スプレー(2012年12月発売?)
ヒルドイドのスプレー製剤として2012年12月にヘパリン類似物質スプレーが
登場しました。
添付文書で調べる限り「ファイザー」「PP」「TCK」あたりが2012年に発売
その後、色々なメーカーが参入し現在は10社がスプレータイプを販売しています。
(2019年3月現在)
ヘパリン類似物質泡状スプレー:100g包装(2016年12月発売)
医薬品業界に衝撃を与えた『泡状』スプレーは普通のスプレーが発売になった4年後の
2016年12月から販売されています。
高い保湿性に加えて伸びが良いので、背中や体など広い面積に使用されるケースが多いような気がします。
販売しているのは「日本臓器」「PP」「ニットー」の3社のみです。 (2019年3月現在)
2016年に発売になったのは100gの包装です。
発売当初は予想以上に売れたために流通が滞る場面もありましたが
現在は問題なく流通しています。
ヒルドイドフォーム(2018年9月発売)
泡状スプレーがめちゃくちゃ売れたので先発メーカーのマルホさんもヒルドイドの泡状製剤を発売しました。
92gの包装のために、処方箋に92gとかかれたらヒルドイドフォームしか出せない(のかな?変更できるような話も聞いたことあるけど・・・)
既に販売されていた『ヘパリン類似物質泡状スプレー』と比べると細かい泡なのが特徴の製品だと思います。
ヘパリン類似物質泡状スプレー200g包装(2019年2月発売)
先発マルホの戦略に対抗して(?)今度は『ヘパリン類似物質泡状スプレー』が新しい包装を登場させます。
今回は200gの大きな包装です。
100g包装との違いを今回は紹介していきたいと思います。
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ここが特徴、ヘパリン類似物質泡状スプレー200g容器
ヘパリン類似物質泡状スプレーの200g容器を販売しているのは100g容器を販売している3社のみです。
(2019年3月現在)
- ポーラファルマ(屋号:PP)
- 日東メディック(屋号:ニットー)
- 日本臓器(屋号:日本臓器)
3社あるものの、容器の画像、その他情報を考慮すると同じメーカーが製造していると思われます。
200gの特徴を2つあげるとしたら『キャップレス』と『置いた状態で使用できる』ことだと思います。
薬を塗った手でキャップを閉めると手についたお薬がキャップについてベタベタ・・・
使った後にティッシュなどで拭けば問題ないのですが、その一手間が面倒・・・という人も多いかもしれません。
100g容器のキャップの内側につく水滴(薬?)も気になります。
キャップレスになることで、キャップのべたつきの心配は不要になります。
塗った後に本体を触ると本体がベタベタになるので注意が必要ですが・・・
『置いた状態で使用できる』のも使いやすいポイントだと思います。
お風呂上がりなどに子供に塗布するケース
逃走しようとする子供との戦いです。
1秒でも早く薬を全身に塗って、下着やパジャマを着させる戦い。
床に置いたポンプから素早く薬を手に取り、塗る!!!
キャップレスもそうですが、1秒を急ぐケースでは助かる改良だと思います。
ここが注意だヘパリン類似物質泡状スプレー200g容器
200g容器を投薬するときに伝えておきたい注意点はただ一つ
『1プッシュの量が100g容器と違う』という点です。
100gの泡状スプレーだと1プッシュは手のひら2枚分と言われています。
200gの泡状スプレーはその倍の1プッシュ手のひら4枚分になるそうです。
特に100gの製剤から変更した患者さんは、今までと同じように使おうとするので、出し過ぎになります。
実際に手にとってみれば量が多いことに気がつくかと思いますが
服薬指導の時点でしっかりと『今まで使っていたスプレーの倍の量が1プッシュで出ます』と伝えておきたいとこですね〜
先ほどのお風呂上がりに子供に塗るようなケースでは1回に出る量が多くなるので
1プッシュで背中全体とか塗ることができるかと思います。
1本包装が切実に欲しい
調剤薬局の在庫の視点から言わせてもらうと200g1本包装が欲しいところです。
200gの販売包装は200g×3本です。
薬価は14.7円/gなので600gだと1箱8,820円になります。
その他に、100gの在庫を抱えるとなると、そこそこの金額になりますよね。
在庫金額を減らすように言われている薬局は、とりあえず1箱在庫を置こうという気にはなれないです。
100g容器は5本入り、200g容器は1本入りをどこかのメーカーが販売したら
両方とも在庫を置きたいと思いませんか???
ヘパリン類似物質泡状スプレー200gはキャップレス&置いた状態で使用できるメリットがあります。
中身は100g包装と同じものですが1プッシュで倍の量、出てしまうので服薬指導の時には伝える必要があります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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