グラジナ錠50mgとエレルサ錠50mg
C型肝炎の新しい薬グラジナ錠50mgとエレルサ錠50mgが2016年9月9日の
薬事・食品衛生審議会 医薬品第二部会にて承認の可否が審議が行われました。
また、11月9日に薬価が決まり、11月18日に薬価収載されます。
セログループ1(ジェノタイプ1)のC型慢性肝炎
またはC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善を効能効果としており
治験では98%(95%?)で有効性が認められたそうです。
どちらも50mgだから併売かと思ってしまった・・・
どちらも50mgだから、同じ成分の薬を2社で発売する併売か?と思ったのですが、
メーカーはどちらもMSDで成分はグラジナ錠50mg(グラゾプレビル水和物)とエレルサ錠50mg(エルバスビル)で分かるように全く違うお薬です。
作用の仕方は全然違う
エレルサはHCV NS5A 複製複合体阻害作用によって
グラジナはNS3/4Aプロテアーゼ阻害によって効果を発揮します。
既に、アメリカでは1月に両者の配合剤がFADによって承認を受けています。
流石アメリカ・・・仕事が早い!
治験では薬が原因と思われる深刻な副作用が起こった人はひとりもいなかったそうで
多かった副作用は『頭痛』『疲労感』『吐き気』などだそうです。
他のお薬が使えない患者さんには使えるかもしれません。
気になる薬価は???
- エレルサ錠50mgが26,900.50円
- グラジナ錠50mgが9,607.30円
同じ系統のヴィキラックス配合錠の薬価(1日薬価46,115.00円)から算出されています。
エレルサが1回に1錠、グラジナが2錠(シートにもその旨が記載されています)
合計するとヴィキラックスと同じくらいになります。
どんどん進化する肝炎治療。
公費も使えるようになってきてるし、治癒する病気になる事を祈っています。