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【薬剤師が味見してみた】ムコソルバンDS3%(成人用)は
リリカOD錠と同じアノ味!
今回は昨日プルスマリンAを味見したのでアンブロキソールつながりということでムコソルバンDS3%の味見をしてみようと思います。
ムコソルバンってどんな薬?
一般名はアンブロキソール塩酸塩、ブロムヘキシン塩酸塩の代謝研究の過程で発見された去痰剤だそうです。
アンブロキソールの構造式
ブロムヘキシンの構造式
普通錠に徐放性錠剤、散剤、液剤と豊富な剤形のムコソルバンシリーズ
現在は6製品が帝人ファーマより販売されています。
- ムコソルバン錠15mg(1983年発売)
- ムコソルバンL錠45mg(2015年発売)
- ムコソルバンLカプセル45mg(製造販売中止)
- 小児用ムコソルバンDS1.5%(1999年発売)
- ムコソルバンDS3%(2004年発売)←今回味見したやつです
- 小児用ムコソルバンシロップ0.3%(1989年発売)
- ムコソルバン内用液0.75%(1987年発売)
それぞれの剤形で2種類ずつ販売しているのは珍しいと思います。
調剤時の取り違えを防止するためなのか(?)、小児用ムコソルバンD.S1.5%はバラ包装のみ
成人用のムコソルバンD.S3%は0.5gの分包品のみの販売になっています。
名称の由来を調べてみたものの、ムコソルバンも不明でした・・・
ムコソルバンってどんな薬?その2
ムコソルバンD.S3%に含まれる添加物(添付文書より)
- エリスリトール
- ヒドロキシプロピルセルロース
- アスパルテーム (L-フェニルアラニン化合物)
- フマル酸一ナトリウム
- 安息香酸ナトリウム
- 無水リン酸一水素ナトリウム
- 香料
うちのブログを毎日見ている人は分かると思いますが、今回もエリスリトールが含まれています。
そう・・・アレです。
成人用3%と小児用1.5%の違う点
その1.適応症が違う
- 小児用ムコソルバンDS1.5%
→下記疾患の去痰
急性気管支炎、気管支喘息 - ムコソルバンDS3%
→下記疾患の去痰
急性気管支炎、気管支喘息、慢性気管支炎、気管支拡張症
肺結核、塵肺症、手術後の喀痰喀出困難
→慢性副鼻腔炎の排膿
その2.ドライシロップの細かさが違う
小児用ムコソルバンDS1.5%→顆粒剤のような粒でザラザラとした食感があります。
ムコソルバンDS3%→小児用よりも細かい粒(細粒に近い)
粉のまま口の中に入れるならD.S3%の方がさらっとしていて服用感はいいかも?
実際に味見をしてみた
口の中に含んだ瞬間に分かるあの添加物
ムコソルバンD.S3%を口の中に含んだ瞬間に感じたのは甘味料の甘味とエリスリトールによる清涼感
しばらく味わうと若干遅れてゆず風味が口の中全体に広がります。
同じゆず風味ですがリリカOD錠よりも味はしっかりとしています。
それとほぼ同時にゆる~い苦み。
あぁ・・・やっぱりこれも苦いのか~って感じの味が残ります。
それでもリリカOD錠よりは苦味は少なく出来ています。
中間にしようかと悩んだのですが、残念の評価です。
やっぱり原薬の苦味が後味として残るのが残念なポイント!
成人用3%と小児用1.5%はどちらが美味しいのか?
純粋に美味しさを比較するのであれば、ヨーグルト風味の小児用1.5%の方が美味しいです。
小児用の方が苦味を上手にマスキング出来ているだけに、成人用はちょっと残念な感じです。
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味見ページのまとめ
味見のまとめページを作ってみたのでよかったら見てね~