【2018年6月発売】エイゾプトのジェネリックはどのメーカーのを採用すべき!?




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【2018年6月発売】エイゾプトのジェネリックはどのメーカーのを採用すべき!?

半年に一度のジェネリック医薬品の収載の時期ですね。
2018年6月は15日(金)に収載となりました。
(告示は14日)

眼科の処方箋をよく受けるということで、エイゾプト懸濁性点眼液1%のジェネリック医薬品
ブリンゾラミド懸濁性点眼液1%』 についてみていきたいと思います。

先発品はノバルティスファーマの『エイゾプト懸濁性点眼液』

先発品はノバルティスファーマの『エイゾプト懸濁性点眼液』で
2018年4月時点での先発品の薬価は349.4円/mL

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6月に発売になるジェネリック医薬品は先発品の半額の174.7円/mLとなりました。

やくちち
緑内障の点眼はどれも薬価が高いですよね〜
患者さんの負担金が安くなるのであれば後発品という選択肢があるのは助かります
 

発売予定はわずか2社!

発売を予定しているのは以下の2社です。

  • ブリンゾラミド懸濁性点眼液1%「センジュ」
    製造販売元/千寿製薬株式会社
    武田薬品工業株式会社
    1802BRI g
  • ブリンゾラミド懸濁性点眼液1%「ニットー」
    製造販売元/東亜薬品株式会社
    発売元/日東メディック株式会社
    Medicine 89 89 5b03be00cec1e 1

どちらも、点眼薬のジェネリック医薬品を作っているメーカーですね。

千寿さんは武田系なので、東邦薬品やスズケンだと扱いがないかもしれませんね〜
その場合には日東さんを採用するのかな?

後発品はここが素晴らしい

後発品の素晴らしいポイントを紹介します

先発品のエイゾプト5mL×10本の包装が最小(10本入りしかない)ですが
後発品はどちらも、5mL×5本と10本の包装があります。

DSC 9873

眼科の門前でなければ、処方量も多くないでしょうから
小さい包装があるのは在庫をコントロールして在庫金額を減らす上でも助かりますよね。

在庫金額を減らす上で、『ジェネリック』×『小さい包装』は本当に助かりますよね〜

最小包装で1箱購入したとすると・・・

先発品は348.4円/mL×5mL×10本=17470円
後発品は174.7円mL×5mL×5本=4367.5円

やくちち
本数も違いますが、結構な違いになりますね・・・ 

後発品のここが残念

何と言っても容器のデザインが残念ですね・・・

容器の形ではなくカラーリング

同時に発売するコソプト点眼の後発品がコチラ・・・

 

なんで、コソプトの後発品のキャップをオレンジにしたんですか・・・(切実)

確かにコソプトもオレンジの雰囲気があるものの、エイゾプトの方がオレンジっていうイメージがありませんか???

普通に製剤見本を見たときに『エイゾプトの後発品は透明ですよ!凄くないですか!』って他の薬剤師さんにいっちゃいました。

DSC 9870

製品名をしっかりと見ればいいものの、もう少しカラーリングを頑張って欲しかったですね。

結局、どっちのメーカーを採用すべきなの?

ジェネリックを採用するのであれば、今回に関しては納入価格の安い方を採用すべきだと思います。

製剤としては、両社とも同じ製品だと思います(容器も蓋の色違いだけ?)
両製品の『生物学的同等性試験』が添付文書に記載されているのでチェックしてみましょう。

ブリンゾラミド懸濁性点眼液1%「センジュ」の生物学的同等性試験

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ブリンゾラミド懸濁性点眼液1%「ニットー」の生物学的同等性試験

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全ての数値が一緒ですね。

大元で作っているメーカーがあって、それを両社で購入し販売しているのだと推測されます。

容器の押しやすさも差別化を図るポイントですが、画像を見る限りでは
蓋の色が臙脂色か?白か?ぐらいの違いに見えます。
そうなると、納入価格が安い方を採用するのがいいのかな〜〜?とやくちちは考えます。

ゲスちち
同じ容器でキャップの色を変えただけだろ〜〜(心の声)

後発率にはそれほど影響しない品目ですが、皆さんの薬局ではエイゾプトの後発品を採用しますか???

2018年6月 収載予定の緑内障点眼薬

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薬局に勤める平凡な薬剤師です。 大学を卒業してから14年間、町の調剤薬局で日々患者さんと触れ合ってきました。 コミュニケーションがうまく取れず怒られることも多かったですが、 最近では「感じがいいからこっちに来た」という有り難いお言葉を頂くまでに成長。 日々、地域の方の健康のお助けをしています。 そして4歳と2歳の父でもあります。