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急に保健所の定期訪問を受けることになったらどうする〜その2〜
昨日の続きで急に保健所の定期訪問を受けることになったらどうしようか?というお話です。
『麻薬』に『毒薬』、『覚せい剤原料』ということで
昨日紹介した品目は帳簿と実薬の照らし合わせをする薬が多かったですね。
今日は、いくらか落ち着いた内容になっていると思います。
向精神薬
向精神薬で主にチェックされるのは、帳簿をつける1種・2種
よく使われるお薬で言えば、『サイレース』や『ロヒプノール』とその後発品が多いと思います。
管理している帳簿(ノート)、他の向精神薬とは仕切りで分けている引き出しの様子を中心にチェックされていました。
(帳簿はパラパラ〜っと見ただけで実在庫との照らし合わせは行いませんでした)
帳簿には卸の名前と住所を記載するように言われていますが、これって東京限定なんですかね???
向精神薬の一覧は『管理薬剤師.com』に載っているので参考にしましょう。
もちろん、閉局時には施錠が必要ですが、業務中は施錠してなくても大丈夫なのが向精神薬。
昨日記事にした『毒薬』や『覚せい剤原料』と違いがあります。
この辺りまでが帳簿をつけたりする医薬品のチェックポイントです。
管理の厳しい品目は一通りチェックされました。
冷所品(冷蔵庫)
帳簿関係の医薬品の次は冷所のチェックです。
日本薬局方によれば冷所とは
『冷所は,別に規定するもののほか,1~15℃の場所とする』
とされています。
やくちちの薬局の冷蔵庫は冷やしすぎていて(1〜2度)
インスリンの在庫もあるので4度ぐらいになるように
冷蔵庫の温度を微調整するように指摘されました。
冷蔵庫内にはアルコールの温度計のほかに
デジタルの温度計が入っています。(保健所の方も特にダメとも言っていませんでした)
個人的には1薬局に1つあると便利な一品だと思います。
詳しくは過去記事を読んでね。
劇薬と普通薬の区別
あとは、比較的細かいところのチェックですね〜
『劇薬』と『その他の医薬品』はきちんと区別して在庫してあるか?の確認です。
やくちちが勤務を始めた時から普通薬と劇薬は分けて在庫してあるので
この辺りは問題ないかと思います。
うちでは引き出しに赤いビニールテープを貼って引き出しを見るだけで
『劇薬が入っているよ!』というのがわかるようにしてあります。
医薬品の期限管理方法
次に口頭試問のように聞かれたのは『医薬品の期限管理はどうやって行なっていますか?』ということで
どういう答えが正解なのかはわかりませんが
レセコンで在庫管理をしており、○ヶ月不動品はデッドストックとして
デッド箱に場所を移し、デッドストックリストを作成しています。
(リストを作成する時点で在庫数と使用期限もリストアップ)
デッドリストは系列店舗と共有し引き取ってもらえる品目は引き渡します。
リストには期限が入力してあるので、定期的に期限切れの品目は破棄の処理をしています。
そんな感じで実際に行なっていることを伝えたら、『そうですね〜』という感じで会話は終わりました。
期限切れの医薬品を患者さんに渡さないように何かを行なっていれば問題ないのかな?という印象です。
散剤・水剤の在庫状況
これも雑談といえば雑談ですが、『散剤と水剤の在庫が思ったよりも少ないですね』って言われました。
この質問も『何を試されているのだろう???』と思いつつも答えられる範囲で返答
普段から『どの処方元から小児の処方が多いのか?』とか
管理薬剤師としてはしっかりと把握しておくのが大切なのかもしれません。
以前、保健所の方が来た時には『向精神薬の処方元は?』とか『どれぐらいの在庫品目がありますか?』といったことも
聞かれたような気がします。
お薬については大体こんな感じのことをチェックされました。
残りは調剤室外(その他)の部分となります。
この辺りはまた明日のブログで書きたいと思いますのでよろしくお願いします。
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『薬局の在庫スペース的には厳しいですね〜』と現場の意見を伝えてみました。