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急に保健所の定期訪問を受けることになったらどうする〜その3〜
気がつけば保健所の訪問記事も3日目の更新です。
滞在時間は30〜40分程度でしたが、やはり保健所の方の対応というのは
なんとも緊張しますね。
今回は、お薬の管理から少し離れて
お薬以外にチェックされたことをみていきたいと思います。
調剤室外のチェックポイント
『調剤室外』という見出しにしてありますが
お薬の管理以外の部分だと思って読んでください。
管理指針など
薬局によって用意する指針などは多少違うと思いますが
うちの薬局が用意したのは以下の7つ
- 医療安全管理指針
- 医薬品の安全使用業務手順書
- 調剤された薬剤及び医薬品の情報提供等のための業務に関する指針
- 調剤された薬剤及び医薬品の情報提供等のための業務手順書
- 電子薬歴運用管理規定
- レセプトのオンライン請求システムに係る安全対策の規定
- 在宅訪問マニュアル
加えて『薬局間における医療用医薬品の譲受・譲渡に関するガイドライン【概要】 』についても話がありました。
皆さんご存知かと思いますが、やくちちもこのガイドラインは印刷し目は通していたので
保健所の方から『薬局間での医薬品の譲渡』という話が出た時点で、クリアファイルに入ったガイドラインの概要を見せたら
『そうです、これです〜』と言っていました。
具体的には『医薬品の安全使用業務手順書』に新しく薬局間の医薬品の譲渡の項目を作って
『薬局間における医療用医薬品の譲受・譲渡は別紙のガイドライン【概要】に準じて行う』という文言を入れる形でも良いようです。
薬局内の掲示・スタッフの見分け方
これもまた鉄板中の鉄板の確認項目ですね。
薬局内の掲示物、必要な掲示がきちんとされているか?
保健所に届け出ている薬剤師や開局時間等は間違いなく『薬局の管理および運営に関する事項』に記載し掲示してあるか?
加えて『要指導医薬品及び一般用医薬品(OTC)の販売制度に関する事項』も掲示してあるか?などチェックを受けました。
(もちろん問題なし)
薬剤師と事務員の見分け(白衣の色や名札)もしっかりと区別がつくようにしておきましょう。
(ここも確認されました)
過去に勤めていた薬局では全員同じ白衣を着ていて
保健所がきた時には『白衣を買い換える時に色を分けます』と答えていたな〜
何年も白衣なんて買い換えていなかったので、全員白の白衣だったけど・・・
処方箋の管理方法
続いてのチェックポイントは処方箋の保管方法です。
どこかの薬局のように個別指導のリストが届いた時点で
『処方箋がない!!!』なんて慌てることのないようにしたいですね。
一応、うちの薬局の処方箋の管理方法を説明しますね。
- レセコンで処方箋に『通しの番号』を印字できるように設定しておく
- 調剤が完了した処方箋上部にパンチで穴を開ける
- 処方箋を番号順にファイルに綴じる
(コクヨ パイプ式ファイル A5横 2穴 500枚収容 青 フ-E657Bを使用) - 業務終了後、綴り紐でまとめて保管する(うちの場合1本の紐で約1週間分)
表紙に『H29.12.1〜9』 のように記載しておくと後で探しやすいです。
大手卸以外の購入先
偽造ハーボニーの件を受けて、保健所としても大手の卸以外から購入している薬局は気になるようです。
うちは『大手の卸』+『東和薬品』から薬を購入していますが
通称、現金問屋などから購入している薬局は
相手の確認方法など聞かれることがあるかもしれません。
卸からの納品書の管理方法
先ほど、処方箋の保管でも紹介した『コクヨ パイプ式ファイル A5横 2穴 500枚収容 青 フ-E657B』は
卸からの納品書を保管するのにも使っています。
最大500枚綴じられるファイルなので
メインの卸でも1ヶ月分の納品書をファイリングできます。
納品書の場合は1ヶ月分溜まったらファイルから取り出し、綴り紐で縛って保管しています。
だいぶ長くなりましたが、今回保健所の方がチェックしたのは
以上のような点でした。
かなり基本的な事項ばかりかと思いますが
管理薬剤師であればしっかりと押さえておきたいポイントばかりかと思います。
急に保健所が来ることになっても慌てないように
定期的に帳簿や掲示物のチェックなどを行ないましょう。
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もちろん、チェックすべきポイントはあるものの
こちらから『これはしっかりと理解していますよ』という姿勢を見せることで
評価は上がるのかな?と思います。