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フルティフォームの吸入補助器具『フルプッシュ』は使いやすい!
吸入薬の服薬指導って難しくないですか?
元々喘息などで吸入薬を使っている人は吸入薬に慣れていますが
新規で吸入薬が処方された(特に高齢者)方に服薬指導をするのは
非常に苦労する薬剤師さんも多いのではないでしょうか?
そんな薬剤師さんの助けになるかもしれないアイテムを今日は紹介します。
キョーリン製薬の吸入薬フルティフォームに取り付ける吸入の補助器具(フルプッシュ)です。
フルティフォームはこんな薬
みなさんご存知かと思いますが、フルティフォームはこんな薬です
(メーカーウェブサイトより)
- 炎症を強力に抑えるフルチカゾン(フルチカゾンプロピオン酸エステル)と、
気管支を速やかに広げるホルモテロール(ホルモテロールフマル酸塩水和物)を同時に吸入できます。 - 吸入後、速やかに気管支拡張効果が得られ、喘息症状を長期にコントロールします。
- エアゾール製剤(pMDI:加圧噴霧式定量吸入器)を採用しており、吸入力に関わらず、簡単な操作で服薬できます。
販売されている規格はフルチカゾンが50μg含まれる『フルティフォーム50エアゾール』と
125μg含まれる『フルティフォーム125エアゾール』の2規格(ホルモテロールはどちらも5μg)
それぞれに56吸入と120吸入の合計4種類があります。
エアゾール製剤の難しいところ
エアゾールに限らず吸入薬って時間をかけて説明しても上手に使えないケースが多いですよね。
特にエアゾール製剤は押す力が弱いと1回量がきちんと噴霧できない・・・
実際に製剤見本を押してみると、押すときに意外と指の力が必要で
十分に力がかけられないと『シュ・・・シュ〜〜』って感じで勢いよく上手に噴霧できないんです。
『お薬をきちんと吸わないといけない』というプレッシャーもあって
押す力が弱くなりがちな方が多いのがエアゾール製剤の難しいところの1つではないでしょうか?
フルプッシュという吸入補助器具があります
そんなエアゾール剤の吸入補助器具に『フルプッシュ』というものがあります。
※フルプッシュはフルティフォーム専用の吸入補助器具です
左が旧品、右が改良版です。
改良版の方が若干押しやすくなっているのと
残数カウンターの部分にレンズがついて見やすくなっています。
(若干見辛いですが、実物では文字が少しだけ大きく見えます)
フルプッシュのセット・使い方は非常に簡単
使い方は非常に簡単です。
フルティフォームとフルプッシュを用意する
フルティフォームとフルプッシュを用意し
フルプッシュ側面に書いてある矢印(青の丸で囲った部分)の向きに
本体をセットする。
奥まではめ込んだらセット完了
奥まではめ込んだらセット完了です。
カバーを外して噴霧する
吸入口のカバーを外して↑のように持って緑のレバー部分を下に押します。
テコの原理で小さい力で押すことができます。
指の力が弱くて押せないケースには有効な器具だと思います。
『なかなか上手に吸入が使えない』というケースで紹介してみてはいかがでしょうか?
フルプッシュの問い合わせは担当MRさんまで!
『フルプッシュを取り寄せたい!』という薬局は
キョーリン製薬の担当MRさんに連絡しましょう。
うちの薬局はフルプッシュが急遽必要になりお願いしたところ
『手持ちが1つあるので今から30分ぐらいで伺います!』
と非常にMRさんの動きが良く感動しました。
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