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【薬剤師が味見してみた】バラシクロビルの味見をして感じた事
いつも味見をしている”薬剤師ときどき父のブログ”を見ていただきありがとうございます。
懲りずに今日は東和薬品のバラシクロビル顆粒50%「トーワ」の味見を行いたいと思います。
先発1社、後発5社が販売しています
2017年7月現在、バラシクロビル顆粒は以下の通り先発1社、後発5社が販売しています。
- バルトレックス顆粒50%(先発:グラクソ・スミスクライン、薬価:422.1円/g)
包装:1g×20包、バラ50g
- バラシクロビル顆粒「MEEK」(後発:小林化工、薬価:240.6円/g)
包装:1g×10包、バラ50g
- バラシクロビル顆粒「アスペン」(後発【AG】:アスペンジャパン、薬価:240.6円/g)
包装:バラ50g - バラシクロビル顆粒「トーワ」(後発:東和薬品、薬価:240.6円/g)
包装:1g×20包、バラ50g
- バラシクロビル顆粒「日医工」(後発:日医工、薬価:240.6円/g)
包装:1g×20包、バラ50g
- バラシクロビル顆粒「明治」(後発:Meiji Seikaファルマ、薬価:240.6円/g)
包装:1g×10包、バラ50g
ここで気が付いてほしいポイントは3つ
- バラシクロビルは先発・後発含めて薬価が高い!
帯状疱疹の患者さんに先発の錠剤を6錠分3で7日分とかで渡すと
「えっ?こんなに高いの?」って顔をされませんか?
そのため、うちの薬局では錠剤の後発品(東和)のみ採用しています。 - 地味にアスペンジャパンがAG出してる
グラクソスミスクライン(GSK)のAGといえばアスペンですよね。
バルトレックスだけでなく、イミグラン錠やパキシル錠のAGもアスペンジャパンは販売しています。
(アスペンジャパンウェブサイト) - 小林化工(MEEK)とMeiji Seikaファルマ(明治)は1g×10包(1箱薬価2400円)の包装を用意してある。
棚卸しのために返品してしまったけど、つい先日までうちの薬局にもバラシクロビル顆粒「MEEK」の在庫がありました。
小さい包装を販売してくれるメーカーは大好きです。
正直なところ、顆粒に関しては東和薬品のアピールポイントが少ないと感じました。
実際に味見してみた
パッケージは東和の粉薬でお馴染みの『正方形アルミの包装』です。
顆粒の見た目はアレロック顆粒のように丸くて小さい真っ白な顆粒です。
勇気を出して1gを口の中に・・・
無味!
無味というよりも、口の中で溶けない顆粒という方がインパクトがあって印象に残っています。
今まで味見をしたお薬の中ではムコスタ顆粒も同じように無味で、口の中で味わっても溶けない顆粒なので、同様のコーティングがされていると思われます。
口の中で長時間味わっているとコーティングが少し溶けるのか、わずかな苦みを感じるような感じないような・・・という味でした。
無味で口の中でほとんど溶けないので「中間!」の評価としました。
原薬が苦いらしいので上手に苦みをマスキングできていると思います。
ただ、もう一歩進んで差別化した商品を販売してほしいと思うやくちちです。
他社とのこんな差別化はいかが?
どこかのメーカーさんで採用してくれないかな~?
バラシクロビルが顆粒で処方されるケースは大きく分けて2つのパターンだと思います。
- 小児
錠剤の規格が500mgしかないので、それ以下の用量(25mg/kg/回)の場合には
割線も無いし顆粒を選択すると思います。
- (大きな)錠剤が飲めない人
特に嚥下困難な高齢者に処方されるパターン
上の画像を見ても分かる通りバルトレックスは錠剤が大きいですよね。
(長径:18.5mm、短径:7.3mm )
バラシクロビルは先発品・後発品共に薬価が高いので在庫が極力残らない方法で調剤したいと
小さな薬局は考えます。
小児への投与の場合は後発品の最小包装(MEEKと明治が1g×10包あり)で購入
又は先発品を卸の分割品での対応が一番残る量を少なくできそうですが
成人に使う場合は6包分3の7日分に対応した包装(1g×42包等)だと
1回の処方で使い切れて助かるのですが・・・
調べたところ、顆粒で42包(21包)を出しているメーカーは無いようです。
錠剤は42錠包装があるのになぁ~(/ω・\)チラッ
東和薬品さん、ココが差別化のポイントだと思うんだけどなぁ~(/ω・\)チラッ
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いつものように尻切れトンボなブログ。
今日も読んでいただきありがとうございました。
1回の処方=1箱で対応可能って素敵だと思う。
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味見ページのまとめ
味見のまとめページを作ってみたのでよかったら見てね~