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【薬剤師が味見してみた】東和のテオフィリンD.Sは技術のおかげで服用感がいい感じ♪
今日もブログを見ていただきありがとうございます。
7月末が決算の棚卸なので若干バタバタしているやくちちですが、頑張って更新していきます。
今回の味見は東和薬品の『テオフィリン徐放DS小児用20%「トーワ」』です。
先発品は田辺三菱製薬のテオドールドライシロップ20%で2017年7月現在:先発品1社、後発品5社が販売しています。
- テオドールドライシロップ20%(先発品:田辺三菱製薬、薬価:89.50)
- テオフィリン徐放DS小児用20%「トーワ」(後発品:東和薬品、薬価:53.00
- テオフィリン徐放ドライシロップ小児用20%「サワイ」(後発品:沢井製薬、薬価:53.00)
- テルバンスDS20%(後発品:エルメッドエーザイ、薬価:53.00)
- テオフィリン徐放ドライシロップ小児用20%「日医工」(後発品:日医工、薬価:34.50)
- テオフィリンドライシロップ20%「タカタ」(後発品:高田製薬、薬価:34.50)
後発品メーカーの中でも”大手”と呼ばれるところが販売していますね。
薬価が高薬価と低薬価の2種類あるのは採用するときにちょっと気になりますね。
テオフィリンのドライシロップってここ1年でどれくらい調剤しました?
テオフィリンドライシロップ(先発・後発合算)の調剤回数をレセコンで調べてみました。
結果:この5年でテオフィリンのドライシロップを調剤したのは2人(計5回)でした。
「ほとんど調剤した記憶がないな~」と思っていましたが予想通りの結果ですね。
理由として一番考えられるのは発熱時の対応だと思います。
テオフィリンを服用中の患児が発熱した場合にはテオフィリンのクリアランスが約60%低下すると言われており
テオフィリンの血中濃度が上昇しやすくなる(副作用として悪心・嘔吐、食欲不振、下痢などの胃腸症状、興奮、不眠などの神経症状が多いが、血中濃度の上昇により頻脈・不整脈、さらには痙攣、死亡に至る場合もある)ために、発熱時には中止や減量が必要になります。
実際に味見してみた
包装はアルミ包装ではあるものの、東和のいわゆる『正方形のアルミ包装』ではなく
少しだけスリムなアルミ包装になっています。
粉は細かく真っ白なドライシロップでわずかにイチゴの甘い香りがしてきます。
味はしっかりとしたストロベリー風味・わずかに苦みも感じます。
一番印象に残ったのは”粉の細かさ”ですね。
東和薬品によると・・・
テオフィリンと水不溶性ポリマーからなる平均粒子径100μmのマイクロスフェア※を調整することで
薬物の放出速度をコントロールするとともに、口腔内への残留・ザラツキ感を減らしている。
とのこと。
※マイクロスフェア:合成高分子や天然高分子に薬物を内包させ、局所での薬物の持続的放出や、組織標的化を狙ったもの
後味にもストロベリーの風味がしっかりと残っていて美味しいですね♪
過去には高田製薬のテオフィリンD.Sの味見もしていますのでよかったら読んでね~
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味見ページのまとめ
味見のまとめページを作ってみたのでよかったら見てね~