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【薬剤師が味見してみた】メイアクトMS小児用細粒10%ってどんな味?
今回の味見はセフェム系抗生物質として有名なメイアクトMS小児用細粒。
明治製菓ファルマが販売しているので、味に定評がある一方で
2018年には細粒にもAG(セフジトレンピボキシル小児用細粒10%「OK」)が発売になりました。
そんなメイアクトMS小児用ですが、いつものようにTwitterをやっていると・・・
【ゆる募】使用期限2021年2月以降の「メイアクトMS小児用細粒10% 」をお持ちの薬剤師さん、味見をお願いしたくー。
ポイントは
・細粒の大きさが以前とわずかに変わってないか?
・味・匂いは以前と変わってないか?
です。ウチにもメイアクト在庫あるけど、期限2020年以前の古いロットしかない。
— GOB (@k_u_goblin) July 20, 2018
これ、ゆる募の割に私宛のDMみたいな内容ですよね~~
転職やらなんやらで、薬に関する情報がほとんどアップデートできていなかったので
知らない間にメイアクトの服用感が変わっているのかな?とか色々と考えつつお薬を手配しました。
用意できた新旧(?)のメイアクトMS細粒
はい、用意できたのは以下の2つのメイアクトMS細粒です。
左側:2018年9月期限(バラ100g)
右側:2020年4月期限(分包品)
室内で撮影したので光の関係で若干色合いは異なるように見えますが
実物はほぼ同じ色で、粉の様子も比べてみたものの見分けがほぼ付きませんでした。
左側:2018年9月期限(バラ100g)
右側:2020年4月期限(分包品)
実際に味わってみた
見た目は一緒だけど、実際に風味が変更になっているケースもありますよね。
やっぱり、嗅覚・味覚を使って味わってみないといけません。
2018年期限のメイアクト
メイアクトといえば、バナナ風味ですよね~
「さすが明治製菓!味付けがうまい」って新人の頃に関心した記憶があります。
セフェム系の抗生物質って口に入れた瞬間は比較的飲みやすい味付けなんですが
しばらく味わっていると成分の苦味を感じる製品が多いような気がします。
実際に薬を味わってみると・・・
粉の服用感はザラッとした細粒
あれ・・・?
バナナの味がほとんどしない・・・
確かに多少の甘みは感じるものの、抗生剤によく見られる
あとからの苦味を感じます。
「メイアクトってもっと美味しいと思ったんだけどな~~~」というのが正直な感想でした。
2020年期限のメイアクト
さて、気分を入れ替えて今度は期限の長いメイアクトの味見です。
さら~~っと口の中に粉を投入します。
怒っているというよりも、「これぞメイアクトMS!」というようなバナナの風味が口の中に広がって来ます。
しかも、粉の舌触りが非常になめらかで飲みやすいんです。
ドライシロップではないものの、口の中の唾液で溶けるようなイメージです。
後味の苦味は多少感じるものの、先に味見をした期限の短いメイアクトとは雲泥の差です。
香りも比べましたが、2018年期限のメイアクトは特有のバナナの香りをほとんど感じません
一方の2020年期限のメイアクトは「これぞメイアクト!」というバナナの香りがしっかりと感じられました。
味や服用感にここまで差が出たのはなぜだろう?
今回味見をした2つの期限のメイアクトの服用感や味は間違いなく異なっていました。
で・す・が!
期限の短いメイアクトはバラ包装で開封後1年半ぐらい経過しています。
インタビューフォームでは、42ヶ月の長期保存試験を行っており、最終包装形態で
性状に変化は「なし」となっていますが、実際の調剤薬局だと保管の関係で
服用感や味が変化したのかな~?とも考えられます。
開放状態で保管すると力価が低下するみたいですね・・・
これには十分に気をつけないと(汗)
期限が残っていても、このメイアクトは調剤しちゃいけないかもな~と思うやくちちでした。
味見ページのまとめ
味見のまとめページを作ってみたのでよかったら見てね~