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【薬剤師が味見してみた】レスタミンコーワクリームってどんな味?
今回は興和創薬株式会社のレスタミンコーワクリームの味見を行いたいと思います。
外用薬の味見という新たなジャンルがスタートしたのも、このレスタミンコーワクリームでした。
(他の方が味見してましたね)
「レスタミンコーワクリーム 味見」で検索すると上位に出てきます。
レスタミンコーワクリームってどんな薬???
味見をする前に少しだけレスタミンコーワクリームについて
おさらいしておきましょう~
成分は「ジフェンヒドラミン」ということで、内服薬だとトラベルミンやカフコデN
アストフィリンなどにも含まれる抗ヒスタミン薬です。
発売は1952年と60年以上前から使われているお薬です。
発売当初はレスタミンコーワ軟膏という名称でしたが
2008年に名称が変更となり、現在のレスタミンコーワクリームになりました。
(インタビューフォームより)
名称の由来は
resistant to histamine
「ヒスタミンに抵抗する薬剤」から命名されたそうです。
後発品はありませんが、武田テバファーマが
ジフェンヒドラミンクリーム1%「タイヨー」を販売しています。
レスタミンコーワクリームの薬価は2.95円/g
ジフェンヒドラミンクリーム1%「タイヨー」の薬価は2.74円/gと
僅かですが武田テバのほうが安くなっています(2018年時点)
実際に味見してみた
それでは、実際に味見してみましょう。
見た目は白いクリームですね
クリームという名称ですが、塗った感じはベタつくまではいかないものの
サラッとした感じではないような気がします。
ぜひぜひ、調剤したヘラに残った軟膏をペロっといっちゃいましょう~
匂いは、何とも言えない独特な匂いがするのもレスタミンコーワクリームの特徴です。
他の方が味見していた通りにまずいですね~
味は苦味を感じます。
それ以上にレスタミンのあの香り(フローラルな香り?)が口の中に広がって非常に不愉快です。
若干、気持ち悪くなるレベルで、手持ちの飲み物で口の中の味や匂いを流したい~~って思いました。
味見をして感じたこと・その他
幸いなことに今の所、レスタミンコーワクリームを口腔内に塗るような処方は見たことがありません。
今後、処方で口腔内に塗布する用法が来たらこの経験を活かしたいと思います。
デスパコーワ口腔用クリームにはジフェンヒドラミンが含まれていますよ。
今回味見をしたレスタミンコーワクリームが悲惨なのは、ジフェンヒドラミンというよりも
添加物に含まれる香料とかが原因じゃないかな?と思います。
セタノール、ワセリン、ラウリル硫酸 Na、ステアリン酸ポリエチレングリコール、ポリオキシ
エチレンオレイルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、パラベン、香料、エタノール
お子さんが誤って食べたとしても50gとか大量に食べることはないのではないでしょうか?
それぐらい匂いがやばい・・・
多少、舐めるぐらいなら影響はないと思いますが、とにかく口の中がレスタミンの香りになります。
また興和創薬などで見ることができるインタビューフォームには
レスタミンコーワクリームと他の薬剤の配合変化についての情報もあります。
興味のある方は見てね~
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- 白色ワセリン
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- ヒルドイドクリーム
- ヒルドイドゲル
- ゲンタシン軟膏
- ゲンタシンクリーム
- アズノール軟膏
- ウレパールクリーム
- ケラチナミンコーワクリーム
- パスタロンクリーム10%
- パスタロンソフト軟膏10%
- パスタロンソフト軟膏20%
- 酸化亜鉛原末「マルイシ」
- カチリ「ホエイ」
- 亜鉛華軟膏「ホエイ」
の情報があります。
類似薬の過去記事
今回のお薬と似た系統のお薬は過去にはこのような味見を行っています。
外用薬の味見も日々行っております。
味見ページのまとめ
味見のまとめページを作ってみたのでよかったら見てね~