日経新聞(2016年9月19日)より
現在、手術で切除した組織の中にどれくらい癌が広がっているかを調べる病理診断をAIを使って疑わしい細胞を見つけ出し、それを病理医が集中的に調べることで診断の効率を上げようとする試みが行われています。
現在、病理の専門医は約2000人いるが、必要な病理診断を実施するにはあと1000人も足りていないそうです。
AIでスクリーニングをしてから、引っかかったものを優先的に調べる。
これなら足りない病理医の不足を補えるかも知れません。
信州大学と東京医大等は共同でがん細胞から正常細胞まで悪性度の異なる細胞200万個を抽出し、98%のデータをAIに取り込み、残りの2%のデータでAIを使用してみたそうです。
結果は96%の精度で判断できたそうです。
また大阪大学では、がん細胞の見分け方そのものをAI自身が編み出す「ディープラーニング」を用いて、正常細胞と様々ながん細胞の画像をAIに取り込んでがん細胞の特徴を学習させたそうです。
そちらのAIだと、現在のところ85%で正しく識別できたそうです。
まだ、実用というレベルの精度には届いていないようですが、今後、医療にますますAIが用いられてくるのではないでしょうか?
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薬剤師は大丈夫?
恐らく、薬剤師の仕事もAIに取って代わられる仕事の1つだと思われます。
すでにレセコンで併用薬と処方薬のチェックなどを有効に使っている薬局も多いのではないでしょうか?
今後、AIが進化すれば患者さんに応じた適切な説明、患者さんの話から副作用の収集と分析なども行ってしまうかもしれません。
薬を棚から出して患者さんに渡すだけの仕事になってはいけません。
そういった時代の中で薬剤師はどうやって生き残るのでしょうか?
AIに出来ない・苦手な、人にしか出来ない分野を攻めるのです!
すでに薬局でもPepperを導入しているところもあるようです。