Contents
【今更?】ムコスタ錠100mgのオーソライズドジェネリック(AG)のレバミピド錠100mg「オーツカ」が発売になりました。
オーソライズドジェネリック(AG)が最近のブームですが、
ムコスタ錠100mgのAGが2017年6月16日に発売になりました。
今回は大塚製薬のグループ会社である大塚製薬工場が製造販売を行います。
大塚製薬工場といえば、OS-1、大塚生食注、ツインライン、ビーフリード輸液、ラコール等の
水物を多く扱っている会社です。
皆さんが思うことはただ1つ
やくちちがこの話を聞いて最初に思ったことは
「今更ムコスタのAG???」
多くの薬剤師さんも同様の事を思ったんじゃないかな???
後発品の数量ベースでの割合が7割に手が届きそうという時代に
ムコスタのジェネリックを採用していない薬局は本当に少ないと思います。
基本的にムコスタと一緒
卸さんからもらったお知らせのリーフレットに製剤写真が印刷されていたけど
ムコスタと全く同じ色のシートで当然
商品名が「ムコスタ錠100mg→レバミピド錠100mg「オーツカ」になっただけのデザインでした。
ウェブサイトの製剤写真も載せておきます。
販売包装も先発品と同じ4つ(レバミピド顆粒は発売しないので要注意)
- 100 錠(10 錠×10)PTP
- 500 錠(10 錠×50)PTP
- 1,050 錠(21 錠×50)PTP
- 500 錠 プラスチックボトル
卸さんの情報によると「ムコスタ錠のジェネリックはエルメッド エーザイ(屋号:EMEC)のシェアが一番高い」なんて話を聞きました。
「基本的に先発希望なんだけど、AGなら後発OK」っていう患者さんがうちにいるので採用になったけれど
現在のジェネリック(うちもEMEC)からオーツカへと全面的に切り替えることは無いかな・・・
ちなみに、レバミピド錠100mg「EMEC」は210錠包装(21錠×10)を販売しているので
ウイークリーシートを採用したいけど、大きい包装は・・・という薬局にも最適です。
後出しのAGはかなり厳しいと思います。特に粘膜保護薬のムコスタ・・・
大塚製薬・大塚製薬工場に伝えたい
ムコスタのAGを作るのは正直どうでもいい。
そんな大塚製薬・大塚製薬工場に1つだけ伝えたい・・・
「それならエビリファイのAG出せばいいんじゃないの?」
2017年5月時点でのエビリファイの適応は以下の4つ
- 統合失調症
- 双極性障害における躁症状の改善
- うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)
- 小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性
6月に発売予定のアリピプラゾール(ジェネリック)の適応は統合失調症のみ。
後発メーカーのお知らせにも以下のように記載されています。
「双極性障害における躁症状の改善、うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)、
小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性」の効能は取得しておりません
適応違いのジェネリック
ムコスタのAGを出すくらいならアリピプラゾールのAGを先行して適応一致で出せば
市場の大きな部分を確保出来るとおもうんだけどなぁ~
調剤薬局で何かと面倒なのが、「適応違い」ですね。
処方箋には病名の記載がないので、「この患者さんはどの病気でこの薬を飲んでいるんだろう???」って
推測しつつ話を聞きますが、エビリファイの適応症は患者さんも積極的に話をしたがらないだろうから
「面倒だから先発のまま行こう!」って判断する薬剤師も多そう。
『適応違い』があるからエビリファイのままで出されるケースが多いとの予想で
AGを出さないんだろうけど、適応が一致したらどんどん変更されそうな予感。
それを見越してAG発売すればいいのにな~と思うやくちちでした。
スポンサードリンク