【薬剤師が味見してみた】ロスバスタチンOD錠「共創未来」はどんな味?・・・えっ?採用するなって?
今日の味見は共創未来ファーマのロスバスタチンOD錠になります。
めっちゃタイトルが不穏ですが、読んでもらえればわかると思います。
『共創未来ファーマ』ということで東邦薬品グループのジェネリックメーカーになります。
困ったらWikipediaでも見てくださいな〜。
作っているのは大原?
多分、共創未来ファーマは自分で製造しているのではなく
『大原薬品工業(屋号:オーハラ)』が作っている製品を『共創未来』の屋号で販売するのだと思います。
添付文書を見てもらうとわかるのですが
それぞれ、直径・厚さ・重量・添加物の部分を見比べてみると
両社の製品は全く同じになっています。
『オーハラ』の屋号を共創未来ファーマでも売っていたりするので
今回も両社の関係があるのだと考えています。
- ラベプラゾールNa塩錠「オーハラ」
- アリピプラゾール「オーハラ」
- プラミペキソール塩酸塩LA錠「オーハラ」
- バラシクロビル錠500mg「オーハラ」
- リトドリン塩酸塩点滴静注液50mg「オーハラ」
などです。
話は少し外れましたが
『良い点・悪い点・味見』といつものようにみていきましょう。
ロスバスタチンOD錠「共創未来」の良い点
包装が思いの外豊富
思いの外と言ったら激しく失礼になりますが
ジェネリックの中では『140錠のウイークリーシート』や『 500錠・700錠の大包装』
『普通錠はバラ包装』などもあります。
どこかのメーカーのように、鬼の100錠包装のみとかでは無いようです。
ロスバスタチン錠2.5mg「共創未来」
(PTP)
100錠(10錠×10×1袋)
140錠(14錠×10×1袋)
500錠(10錠×10×5袋)
700錠(14錠×10×5袋)
1000錠(10錠×10×10袋)
(バラ)
500錠
ロスバスタチン錠5mg「共創未来」
(PTP)
100錠(10錠×10×1袋)
140錠(14錠×10×1袋)
500錠(10錠×10×5袋)
700錠(14錠×10×5袋)
(バラ)
500錠
ロスバスタチンOD錠2.5mg「共創未来」
(PTP)
100錠(10錠×10×1袋)
140錠(14錠×10×1袋)
500錠(10錠×10×5袋)
700錠(14錠×10×5袋)
ロスバスタチンOD錠5mg「共創未来」
(PTP)
100錠(10錠×10×1袋)
140錠(14錠×10×1袋)
700錠(14錠×10×5袋)
これだけ色々な包装があれば、たくさん使っている薬局でも
少数に処方されている薬局でも採用しやすいと思います。
薬価差益が期待できる?
こればかりは実際に見積もりを取らないとわからないのですが
東邦薬品としても共創未来ファーマの採用を増やしたいところだと思います。
だからこそ、薬価差率(差益)は他社よりも多く出すんじゃないかな?と予想しています。
ただ、メーカーによっては今回も死ぬほど安い価格で納入するところが出てきそうなので
どうなるかは現時点では不明です。
ロスバスタチンOD錠「共創未来」の悪い点
とりあえず、少しだけ共創未来ファーマを持ち上げてみたやくちちですが
ここからは結構、厳しいというか感じたことを正直に書きたいと思います。
納入卸が限定される
まぁ、東邦以外から共創未来ファーマの製品を買うメリットって正直ないですよね〜
というか、他の大手卸さんは在庫置くのかな???
個人的には卸が限定されるメーカーの品目は極力採用したくないと思っています。
(東和は採用しているけど)
急ぎで納品してもらいたい時とか、東邦限定になると何かと不都合がありますからね〜
だからこそ、大手の沢井製薬とか日医工とかはどの卸でも取り扱い・在庫があるので安心といえば安心です。
PTPシートのデザインが非常に悪い
久しぶりにここまで酷いデザインを見た気がします。
これ、OD錠の2.5mgと5mgですよ!
箱に戻し間違えたら最後で、 調剤監査をすり抜けそうなPTPシートです。
光に対する安定性をあげる目的だとは思いますが
もう少しデザインを改善することはできなかったのかな?と思います。
見た瞬間『えっ???』ってなります。
続いてPTPシートの裏側をみてみましょう。
こちらは、規格ごとに色が異なっている(2.5mgが緑、5mgが青)のですが・・・
OD錠と普通錠の裏側のデザイン似過ぎてませんか???
表から見ると、普通錠とOD錠はデザインが大きく異なるし
普通錠の2.5mgと5mgも色が違うのですが
正直、採用するのが怖いな・・・って思うシートデザインです。
このPTPシートをみて採用したいな〜って思った人は
なかなかのチャレンジャーだと思います。
実際に味見してみた
はい!
言いたいことを言ったので若干スッキリしているやくちちです。
ここからは実際にOD錠の味見をしていきましょう。
共創未来のロスバスタチンOD錠は白い錠剤です。
刻印はレーザー印字っぽい感じで印刷されていました。
実際に口の中に入れて最初に感じたのは・・・
『メンソール!』
今まで味見したどのメーカーよりもメンソールの味を強く感じました。
そして、メーカーによって溶けるまで時間がかかるOD錠も多い中
共創未来のOD錠は最初からどんどん表面が溶けていくタイプです。
それでも完全に溶けきるまで22〜23秒と時間でみると普通のOD錠です。
(ちょっと謎)
気になる苦味は確かにあります。
ただ、苦味以上にメンソールの主張が強いので
他のメーカーほど苦味を感じなかったのも事実です。
で・す・が!!!
これ、『メンソール強すぎじゃない?』ってくらい
スースー(若干ヒリヒリ)する味付けになっています。
『OD錠の苦味がどうしても嫌だけど普通錠も嫌だ〜』という人にはいいかもしれません。
くれぐれも、採用した場合にはOD錠の出し間違えには気をつけてください。
製剤的には面白い製品なのですが、PTPシートが絶望的だと私は思います。
PTPのデザインが絶望的です(大切なので2回言いました)
もちろん、『オーハラ』のPTPシートも残念でした。
大原薬品ウェブサイトより
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ロスバスタチンOD錠の味見記事
味見ページのまとめ
味見のまとめページを作ってみたのでよかったら見てね~