クオール 在宅患者の処方箋を調剤専用拠点に集約へ




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日経新聞10月24日の記事 一度、書こうとして消してしまったけど、やっぱり書かないといけないと思って改めて書きました。

 

調剤大手のクオールはヤマトHDと組み、自宅などで療養する患者に対して処方薬を届ける新しい仕組みを作るとことになったそうです。
まずは、東京都内で在宅調剤を手掛ける約30店舗の業務を主役する拠点(調剤ハブ)を11月、港区にあるヤマトグループのビルに開くそう。
この調剤ハブにはクリーンルーム(無菌調剤室)や大型調剤機器、薬の保管倉庫などが設置されるそうで、調剤ハブに在宅関連の処方を集めて効率よく調剤を行うそうです。

今後は東京の調剤ハブの効果や課題を検証し、将来は関西・東北・九州にも同様な拠点を設ける考えだそうです。

グループ外の調剤薬局から重症患者向けの薬の調剤、配送を請け負うことも検討していくようです。

 

大雑把な流れはこんな感じらしい↓

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クオールの狙いは以下の点

  • クリーンルーム(無菌調剤室)がない店舗でも重症の在宅患者さんに対応
  • 現在、在宅を行っていない店舗でも在宅をスタート
  • 在宅調剤を切り離し効率化すので1店舗当たりの薬剤師数(人件費)を減らせる
  • 無菌調剤室の機能を集約することで店舗には通常の調剤室のみの設置OKなのでコストカット  ※無菌調剤室の設置には1店舗当たり1000~2000万円かかる

国も医療費抑制のために在宅を推進しているので、その追い風に乗ろうと設備投資しているのでしょう。
厚生労働省によると2014年の在宅患者は推計15万6400人。1996年の調査開始時と比べて2倍以上に増えているそうです。

 

それにしても大手はやることが違うな・・・って感じますね。

中小・零細薬局ではクリーンルームを使うような在宅には全く歯が立たないと思う部分が半分。
ある程度軽い在宅患者さんなら、患者さんの状況に応じてオーダーメイドに近い対応をすれば
勝負になるかな?と考えています。
まぁ、うちは基本一人薬剤師なので在宅対応厳しいですが・・・

 

大きな動きになりそうなので、新聞の該当ページをコピー&PDFにして保管しちゃいました。

 

11月2日

RISFAXによると、
「調剤工場」からの処方薬宅配は不可
クオールとヤマトが実施と報道も、厚労省びっくりの“夢物語”

と伝えています。

ですが、実際のところどうなんでしょう?
11月に調剤ハブを開設するなら、とっくに厚労省なり厚生局に相談&申請を出していると思うんですよね。

化血研の時がそうだったんですが、化血研の発表したプレスリリースに対する反論のリリースが土曜日に厚生局が発表していたんですよ。

なので、本当に怒っているのであれば、24日に日経新聞が報道した当日ないし翌日には
反論のリリースを厚生労働省は行っていると思うんです。お役所でも仕事が早いときがあるんです。

それがないということは、ある程度は了承していて、でも発表するのはまだ早いって感じなのではないでしょうか?

 

同日の流通ニュースによるとこんな感じらしい

田町店で処方箋を受付・対応で緊急対応だけ近隣のクオール薬局で対応か・・・
これですべて問題ないのか???
そしてヤマトの文字は無いんだか、その部分は厚労省のOKが出てないってこと?

この問題は今後も要注意です。

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ABOUTこの記事をかいた人

薬局に勤める平凡な薬剤師です。 大学を卒業してから14年間、町の調剤薬局で日々患者さんと触れ合ってきました。 コミュニケーションがうまく取れず怒られることも多かったですが、 最近では「感じがいいからこっちに来た」という有り難いお言葉を頂くまでに成長。 日々、地域の方の健康のお助けをしています。 そして4歳と2歳の父でもあります。