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2017年6月にマクサルトのジェネリックが発売になりましたよ~
6月に薬価収載の品目から今日はマクサルトのジェネリック(リザトリプタンOD錠)の紹介です。
マクサルトと言えば5-HT1B/1D受容体作動型の片頭痛治療薬(トリプタン製剤)ですね。
そんなリザトリプタンOD錠の各社特徴をみてみようという今日の記事です。
2017年現在販売されているトリプタン製剤5成分
マクサルトを含めて、現在販売されているトリプタン製剤は以下の5成分です。
普通錠だけだったり口腔内崩壊錠も販売していたり、在庫金額が増えるなぁ~という印象。
- アマージ錠2.5mg(薬価:918.3)
- イミグラン錠50mg(薬価:763.9)
イミグラン注3 3mg1mL(薬価:3100)
イミグランキット皮下注3mg0.5mL(薬価:2934)
イミグラン点鼻液20 20mg0.1mL(薬価:1073.4)
スマトリプタン錠50mg各社(薬価:329.8)←後発
スマトリプタン内用液50mg「タカタ」2mL(薬価:1104.5)←後発
- ゾーミッグ錠2.5mg(薬価:784.9)
ゾーミッグRM錠2.5mg(薬価:784.9)
ゾルミトリプタンOD錠2.5mg(薬価358〜406.5)←後発 - マクサルト錠10mg(薬価:945.5)
マクサルトRPD錠10mg(薬価:945.1) - レルパックス錠20mg(薬価:926)
トリプタン製剤はどれを見ても薬価が高いですね~流石イミグラン錠の後発品のスマトリプタン錠は先発薬価の半額以下。
今回、マクサルトはイミグラン・ゾーミッグに続いて3番目のジェネリックの発売になります。(ゾーミッグの後発知らんかった……教えて頂きありがとうございます!)
マクサルトには2種類の剤形がある
マクサルトには普通錠と口の中で溶けるRPD錠の2種類が販売されておりRPD錠の方は
皆さんご存知の水色の専用ケースに入っているゴツイ見た目のお薬です。
マクサルトRPD錠10mg

まぁ、ケースが大きいだけじゃなく、袋を開けて中のブリスターを取り出して
シートの裏面を剥がしてから服用するという手間も個人的には残念なポイントです。
やっぱり、偏頭痛の時には出来るだけ早く服用して欲しい&後発品には是非このあたりを改善してほしいと思います。


マクサルト錠10mg

アルミのPTPシートですね・・・
中身が見えないのと押した時の「グニャ」っと錠剤が出る感じが今ひとつだけど
シート自体はそれほどかさばらないので良いかと思う。

MAX-T1.TIFF
錠剤は細長い錠剤です。
偏頭痛の薬って「普通錠の方が効きがいい人」、「口腔内崩壊錠の方がいい人」、「○○は効くけど他は全く駄目」とか
結構、個人差というか、お薬に対する患者さんのこだわりが他の薬と比べて強い印象があります。
薬価は先発品の半額程度の(470円前後)になるでしょうから患者さんの金銭的な負担は減ると思いますが
「実際に服用した時の効果がどうなのかな?」っていう心配もあります。
薬価は382.20円に決定
後発品は4メーカーが発売予定
2017年6月に薬価収載予定は以下の4メーカー
- リザトリプタンOD錠10mg「アメル」(製造販売元/共和薬品工業株式会社)
- リザトリプタンOD錠10mg「トーワ」(製造販売元/東和薬品株式会社)
- リザトリプタンOD錠10mg「ファイザー」(製造販売/ファイザー株式会社・提携/マイラン製薬株式会社)
- リザトリプタンOD錠10mg「TCK」(製造販売元/辰巳化学株式会社)
普通錠の発売予定はなく、全てOD錠になっています。
それぞれの特徴っぽいものをみていきましょう。
リザトリプタンOD錠10mg「アメル」
精神科領域に強いアメル(共和薬品工業)
数少ないマクサルトのジェネリックを発売するメーカーの1つです。
包装はブリスター12錠(6錠×2)
先発品と比べて袋に入っていないのでPTPシートは小さくなっています(シートのサイズは不明)
シートの裏側を剥がしてから中の錠剤を飲むというタイプで
昔のクラリチンレディタブのシートみたいな感じなのかな?


味はペパーミント味だそうです。
メディセオさんの推奨品目。
リザトリプタンOD錠10mg「ファイザー」
包装は6錠、18錠(PTP)
ファイザーの特徴は何と言っても今回発売される後発品の中で唯一「6錠包装」があるってことですね。
1箱薬価で3000円以下になるのは在庫金額を抱える上では非常に助かります。
アルミのPTPではあるものの、押し出し錠剤を取り出すタイプのようで、服用はコッチのほうが少し楽なのかな?
また一般の方のメーカーに対する知名度はファイザーが4社の中では一番ですかね?東和薬品?




専用ケースは6回分で処方された場合には良さそうだけど
「10回分」とか「5回分」とかだと渡しづらそうな印象があります。
ブログにコメントをしてくれた人が実際に服用したのはファイザーのが一番多いようです。
リザトリプタンOD錠10mg「TCK」
包装は18錠(ブリスター)
リザトリプタンOD錠10mg「トーワ」
包装は12錠(6錠×2:PTP)と60錠(6錠×10:PTP)
東和薬品お得意のRACTAB技術を採用したOD錠でペパーミント風味らしいです。


見た感じ、東和薬品のシートは普通のPTPシートで印字もレーザー印字がされていて
技術の面では他社より一歩前に出ている印象を受けます。
偏頭痛の時にミントの香りを嗅ぐと症状が楽になるって方がいるようで、そういう方には
この東和薬品のリザトリプタンOD錠がいいのかもしれないです。
マクサルト自体の処方が殆ど無くて、後発品に変更する見込みもないし
メーカーさんも製剤見本を配らないんだろうなぁ~
東和薬品さんから見本を頂いたので味見してみました↓
味見はしてみたいものの、採用見込みのない見本をもらうのは申し訳ないと思うやくちちでした。
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