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エビスタ錠のジェネリック、採用するならこのメーカーはどうでしょう?
今更感満点の記事ですが、今日はエビスタ錠のジェネリック医薬品である「ラロキシフェン錠」を比較してみたいと思います。

先発品はエビスタ錠
先発品は日本イーライリリーのエビスタ錠60mgです。
2004年5月に発売 されたお薬で
「選択的エストロゲン受容体モジュレーター(Selective Estrogen Receptor Modulator:SERM)」というお薬に分類されます。
1982年に乳癌治療剤として開発が開始され、その経過において卵巣摘出ラットを用いた試験系により
骨量に対してエストロゲンのアゴニストとしての作用を示すことが明らかになったため
1992年に骨粗鬆症治療剤として臨床試験が開始された。
その他、SERMとしてはファイザーのビビアント錠20mgが販売されています。

先発品1社、後発品9屋号が販売されている
2017年9月時点で先発品のエビスタ錠60mgに加え
後発品のラロキシフェン錠60mg「〇〇」が9屋号(10メーカー)販売されています。
薬価はどのメーカーも61.00円で先発品のエビスタ錠(薬価:109.20円)と比較して48.2円安くなっています。
- ラロキシフェン錠60mg「DK」(江州製薬)
- ラロキシフェン錠60mg「EE」(エルメッドエーザイ)
- ラロキシフェン錠60mg「KN」(小林化工)
- ラロキシフェン錠60mg「SN」(あゆみ製薬)
- ラロキシフェン錠60mg「テバ」(武田テバファーマ)
- ラロキシフェン錠60mg「サワイ」(沢井製薬)
- ラロキシフェン錠60mg「トーワ」(東和薬品)
- ラロキシフェン錠60mg「日医工」(日医工)
- ラロキシフェン錠60mg「日新」(日新製薬・日本ジェネリック)

沢井製薬のラロキシフェン錠を採用している薬局が多いのでは?
すでにラロキシフェン錠を採用している薬局の多くが沢井製薬のラロキシフェン錠を採用しているのはないでしょうか?
というのもメーカーによってラロキシフェン錠(後発品)の発売時期が異なっていて
- 2015年12月:沢井製薬(単独発売)
- 2016年6月:小林化工と武田テバファーマ
- 2016年12月:江州製薬とあゆみ製薬と東和薬品
- 2017年6月:日医工と日新製薬・日本ジェネリック
※エルメッドエーザイは不明
ある程度の使用量がある薬局は沢井製薬が後発品を発売したタイミングで変更したのではないでしょうか?
うちの薬局でも沢井製薬のラロキシフェンを採用しています。
他社よりも先行して発売した沢井製薬ですが、『用途特許の無効審決の取り消し求め審決取消訴訟を提起』したりもしていました。
ラロキシフェン塩酸塩錠60mg「サワイ」用途特許無効審決 維持のお知らせ
沢井製薬株式会社(本社:大阪市淀川区、代表取締役社長:澤井光郎)は、当社が製造販売する骨粗鬆症治療剤「ラロキシフェン塩酸塩錠60mg「サワイ」」(ジェネリック医薬品。先発品名:エビスタ®錠)について、用途特許(特許第2749247号。以下「本件特許」といいます。)の特許無効審決が維持されましたことをお知らせします。
当社は、本件特許に対して特許無効審判請求を行っており、2015年4月に特許庁より特許無効と審決を受けておりました。これに対し、特許権者は特許無効審決の取消を求めて、2015年8月に知的財産高等裁判所へ審決取消訴訟を提起しましたが、知財高裁は特許無効審決に取消事由なしとし、2016年11月16日付で特許権者の請求を棄却しました。
本件により当社による本製品の製造販売の継続に何ら問題が生じることはございません。今後も、少しでも早くジェネリック医薬品をお届けするため、なによりも患者さんのために取り組んでまいります。

注目のラロキシフェン錠はこのメーカー
シェアは沢井製薬が(多分)トップですが、今後新規で採用する薬局用に2つの視点から
おすすめのラロキシフェン錠を紹介してみようと思います。
使い勝手
やくちちが評価する使い勝手の良さといえばウィークリーシートの有無です。
『調剤の正確性』と『スピード』が向上するウィークリーシートは7の倍数で処方される薬局では積極的に採用したいところです。
9つのラロキシフェン錠のうちウィークリーシートを販売しているのは以下の2社
- 沢井製薬
- 東和薬品
やっぱり調剤をする人を意識した包装ラインナップをしています。
錠剤の大きさ

先発品のエビスタ錠の大きさは「長径:12.1mm、短径6.6mm、厚さ4.3mm」で
大きいと言われたいたビビアント錠(包装変更後)は「長径:11.1mm、短径6.1mm、厚さ5.0mm」 で
今ではエビスタ錠の方が長径と短径は大きいのです。

だからこそ「大きくて喉に引っかかる感じがする」という声が聞こえたり聞こえなかったり・・・
そこで、後発品を含めて錠剤の大きさをまとめたのか以下の表です。
錠剤のサイズ(小ささ)で選ぶなら「EE」(エルメッドエーザイ)と「KN」(小林化工)の2社が
先発品よりも長径で2mm、短径で1mm小さくなっており飲みやすいのではないでしょうか?

ここでも登場する『小林化工』

色々と小林化工の中の方とご縁があったので、今後も面白いジェネリック医薬品を紹介していきたいとおもいます。
今更ながら今日はラロキシフェン錠についてまとめてしました。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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