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【味見界の四天王に挑戦】アーガメイトゼリーはどんな味?【薬剤師が味見してみた】
今回の味見は味見界の四天王アーガメイトゼリーです。
味見を続けていく上で避けて通れない一品。
25g残さず完食出来るのか!?
アーガメイトゼリーってどんな薬?
成分名はポリスチレンスルホン酸カルシウム(PS-Ca)
急性および慢性腎不全に伴う高カリウム血症の治療薬です。
構造式はこんな感じです。
一番最初のPS-Caは1975年に発売されたカリメート散(興和)で
PS-Ca散剤は以下のような理由で服薬コンプライアンスが悪かったそうです。
- 非水溶性の陽イオン交換樹脂であるために口の中での違和感(熱感、ザラザラ感、樹脂臭)があり
服用後もザラザラ感や樹脂臭が長く残る - 1回の服用量が5~10gと多いために服用しづらい
- 水分制限を受けている時でも多量の水を摂取しないと飲めなかった
確かに、この粉はザラザラしそうな見た目をしていますね。
そこで、各社改良したPS-Ca剤を発売していった中の1つがアーガメイトゼリー(三和化学研究所)です。
2012年からはアステラス製薬も販売しています。
その他のPS-Ca剤にはカリメート経口液やケイキサレートドライシロップなどがあります。
名称の由来は
ゼリーを用いた高カリウム血症の患者を助ける治療の仲間
寒天(Agar[a:gar]:アーガ)、仲間(mate:メイト)だそうです。
(インタビューフォームより)
製剤写真を見るだけで結構ヤバそうなオーラが放たれています。
アーガメイトゼリーってどんな薬?その2
添加物
- 還元麦芽糖水アメ
- クエン酸Na水和物
- ゼラチン
- カンテン
- ペクチン
- カラギーナン
販売包装
販売包装は『25g×60個』と『25g×105個』の2包装です。
60個入りをうちの薬局では採用しているけど1箱みっちり詰まった状態だと結構重たいですよね。
患者さんも持ち帰るのが大変そう・・・
味わってみた
恐る恐るフィルムを剥がして、登場したアーガメイトゼリー様
製剤写真よりも少し色は濃い印象で、「くすんだプリン色」って感じです。
どう考えても美味しそうに見えないです・・・
添付文書には「特異なにおいがあり」と記載されていますが、臭いは殆ど感じませんでした。
スプーンで食べてみると・・・
食感はゼリーというよりも水ようかん!
水ようかんの中にラックビー微粒のような細かい粉が練り込まれていて激しくザラザラする感じ。
口の中で味わえば味わうほどザラザラが気になるので早く飲み込んでしまいたくなるような食感です。
風味はなく味は甘ったるい感じを感じますが、ザラザラ感の方が気になります。
また、鼻呼吸をすると化学薬品っぽい香りが鼻の中を通ります(樹脂臭と推測)
カリメート散からは改良されているようですが、それでもアーガメイトゼリーは不味い。
添付文書上の用法用量も1日3~6個食べないといけないようで、「正直これを毎日食べるのはきつい!」と感じました。
味も甘ったるい感じですが、何よりもザラザラ感がNGだと思います。
どうしても食べるのが辛いという方に・・・
アーガメイト専用フレーバー(りんご風味)というものがあります。
アステラス製薬の以下のサイトに注文方法が載っていますので興味のある方は見てね~
製品Q&A 【アーガメイト】 – アステラスメディカルネット
「薬局の薬」というブログで過去に味見をした方がいるようで、その内容と似た感じになっちゃいました。
現在は更新されていないようで残念・・・
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味見ページのまとめ
味見のまとめページを作ってみたのでよかったら見てね~