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【薬剤師が味見してみた】ロスバスタチンOD錠「タカタ」は苦味を克服できたのか?
早速、高田製薬さんから頂いた12月発売予定の
ロスバスタチンOD錠「タカタ」の味見をしてみたいと思います。
実際に味見をする前に高田製薬のロスバスタチンを改めて紹介してみようと思います。
過去記事と重なる部分もありますがご了承ください。
ここがオススメ!高田のロスバスタチン
高田製薬のロスバスタチンをオススメ(期待)できるポイントは以下の2つ
『10mg錠』を発売する
先発品にはない『規格』や『特徴』をジェネリック医薬品に反映させるのも非常に患者さん・現場としては助かります。
例えば割線入りのロスバスタチンOD錠2.5mgを発売する沢井製薬&小林化工に対して
高田製薬&東和薬品は先発品にはない10mg錠という規格を発売します。
た・だ・し!!
普通錠です。
味付けに定評のある高田製薬
ロスバスタチンの味見は今回で3社目になりますが
『武田テバファーマ』『小林化工』ともに先発品クレストールOD錠よりは改良しているとのことですが
原薬がやっぱり苦い。
先日、先発のクレストールOD錠が処方されている患者さんが
『口の中で錠剤が溶けて何だか気持ち悪い』という理由で普通錠に変更になりました。
(苦味ではないようですが・・・)
小児のドライシロップ・細粒での味付けに定評のある高田製薬さんには
この苦味を上手にマスキングしていただきたいと思います。
(期待)
ここが今ひとつ!高田のロスバスタチン
残念なポイントも2つほど紹介しましょう。
OD錠はアルミのPTPシート
そう、昔のクレストールのPTPシートと同じアルミのPTPシートですね。
錠剤を出しにくかったり、錠剤がシートに残っているかが分かり辛らかったりして
個人的には嫌いなシートです。
光に対する安定性の関係のようですが
他社のようにフィルムコーティングなどで対応してもらえたら・・・と思いました。
錠剤が思ったよりも大きい
アルミのPTPだったので分からなかったのですが、製剤見本を取り出して気がついた・・・
錠剤が思ったよりも大きい!
ロスバスタチンOD錠「タカタ」5mgの製剤見本ですが
先発よりも約1mmほど大きく・厚みがあり、大きさはロキソニン錠とほぼ同じです。
高田のOD錠2.5mg:7mm×3.5mm、OD錠5mg:9mm×4.2mm
先発のクレストールOD錠2.5mg:6mm×2.7mm、OD錠5mg:8mm×3.1mm
ロキソニン錠60mg:9.1mm×3.3mm
厚みも思ったよりもあるので変更した時には
『錠剤が白いこと』と『少し大きい旨』を説明した方がいいかもしれません。
実際に味見してみた
さて・・・味見をしてみましょう。
今回は2錠分味見をしたのですが
口の中が乾いた状態だと溶けきるまでに約30秒
その後お茶などを飲んで口の中に十分に水分がある状態で溶かすと10〜13秒でした。
ロスバスタチンOD錠「タカタ」の味は
『グレープフルーツ風味』&『l-メントール』の2種類です。
口の中で溶かすと、まず弱いグレープフルーツの風味が広がってきます。(確かに〜という感じ)
グレープフルーツって若干苦味があるので、ロスバスタチンの苦味を比較的上手にマスキングしていると思います。
その後、若干l-メントールのスッキリとした感じがあります。
どちらの風味も強い主張ではありませんが
今まで味見をしたロスバスタチンOD錠の中では一番、苦味を感じにくかったと思います。
ただ口の中で味わっているとロスバスタチン自体の苦味はやはり感じるので
口の中で溶かしても、その後には水やお茶を飲みたくなります。
また、他社の錠剤よりも大きいので、口の中で溶かし切った時に
若干粉っぽさ(ザラザラとした粒子っぽさ?)を感じました。
薬の体積が大きいのでやむを得ない部分ではありますが、気になる人がいるかもしれません。
味に関しては上出来な高田製薬ですが、『アルミのPTP』を採用するのはなぁ〜という感じ。
5mgを2錠で服用している人がいるなら『普通錠10mg』を採用するかも?ですね。
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味見ページのまとめ
味見のまとめページを作ってみたのでよかったら見てね~