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【2020年6月収載予定】ザイザルシロップの後発品はどのメーカーを選ぶと良いのか?
お疲れ様です。
今回は2020年6月に収載予定の品目から、ザイザルシロップの後発品を紹介しようと思います。
先日はドライシロップの後発品が出ると紹介しましたので
よかったらそちらの記事も読んでいただけると幸いです。
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ザイザルシロップの後発品を発売予定は5社
今回もPMDAで添付文書を検索してみました。
レボセチリジンシロップの後発品の発売予定は以下の5社です。
- レボセチリジン塩酸塩シロップ0.05%「アメル」
- レボセチリジン塩酸塩シロップ0.05%「サワイ」
- レボセチリジン塩酸塩シロップ0.05%「トーワ」
- レボセチリジン塩酸塩シロップ0.05%「ニプロ」
- レボセチリジン塩酸塩シロップ0.05%「KN」(小林化工)
沢井製薬、東和薬品といった大手に加えて、準大手(?)のメーカーが並んでいます。
ザイザルシロップの不満点
後発品の特徴を紹介する前に、ザイザルシロップの不満点をお伝えしようと思います。
![](http://yakuzaishi.xn--tckwe/wp-content/uploads/2018/11/IMG_20181104_073619.jpg)
ただ、その一言に尽きると思います。
瓶単位で投薬した時に自宅で子供が勝手に開けてシロップを飲まないように
蓋を上から押しながらでないと空回りして開かない誤飲防止設計になっているんですが
まぁ、調剤の時にうまく開けられずにイライラすることがあるとか無いとか・・・
瓶単位で投薬することが無いわけでは無いですが多くの場合
水剤瓶にシロップを移してお渡しするので、あまり安全な蓋が役に立たないような気がします。
![](http://yakuzaishi.xn--tckwe/wp-content/uploads/2018/10/IMG_-7kars7.jpg)
レボセチリジンシロップは実は2社しか出さない?
最初に、5社から発売すると書きましたが、実際には2社から出ると思って問題ないと思います。
今回も添付文書から『薬物動態の生物学的同等性試験』をチェックしたいと思います。
(ng・hr/mL) | |||
---|---|---|---|
レボセチリジン塩酸塩シロップ0.05%「アメル」 | 製造販売元/共和薬品工業株式会社 | 1978±367.3 | |
レボセチリジン塩酸塩シロップ0.05%「サワイ」 | 製造販売元/沢井製薬株式会社 | 1978±367.3 | |
レボセチリジン塩酸塩シロップ0.05%「トーワ」 | 製造販売元/東和薬品株式会社 | 1978±367.3 | |
レボセチリジン塩酸塩シロップ0.05%「KN」 | 製造販売元/小林化工株式会社 | 2932.19±676.70 |
![](/wp-content/uploads/img/yakutiti4.jpg)
パラメータの順番が違うだけで同じ製品のようです。
見ての通り、5社から発売予定ですが
実際には「サワイ」「アメル」「トーワ」「ニプロ」の4社は同一の製品を使っていると思われます。
今回はAUC(0→30)を比較してみましたが、薬物動体のパラメータは他も全く一緒です。
そんなわけで、小林化工の「KN」、その他というイメージで良いと思います。
レボセチリジンシロップ「サワイ」
いきなりですが、その他4社!
まずは沢井製薬をチェックです。
メーカーウェブサイトによると『乳幼児の誤飲防止と液ダレ防止機能がついたキャップを採用』と書いてあり
先発品と同じようなキャップ
![img_child01_2_up.jpg Img child01 2 up](http://yakuzaishi.xn--tckwe/wp-content/uploads/2020/02/img_child01_2_up.jpg)
味についての記載も『甘味と添加剤由来の風味を付与した製剤』と記載があるだけで
〇〇風味という記載はありませんでした(何となく甘い味なんだろうけど・・・)
![](/wp-content/uploads/img/yakutiti4.jpg)
レボセチリジンシロップ「トーワ」
続きまして・・・沢井以外の3社!
トーワ・二プロ・アメルの3社は全部調べるのが面倒だったので
一番情報が豊富そうな東和薬品のウェブサイトを調べてみました。
![levocetirizineS0.05-0000.jpg LevocetirizineS0 05 0000](http://yakuzaishi.xn--tckwe/wp-content/uploads/2020/02/levocetirizineS0.05-0000.jpg)
う・・・うん。
瓶はサワイと共通みたいですね
誤飲防止のキャップが全く同じに見えます。
レボセチリジンシロップ「KN」
最後は小林化工のレボセチリジンシロップ「KN」ですね。
![Prodc_WrapImg_DownImgMngFile_1_20200219-143907_c.jpg Prodc WrapImg DownImgMngFile 1 20200219 143907 c](http://yakuzaishi.xn--tckwe/wp-content/uploads/2020/02/Prodc_WrapImg_DownImgMngFile_1_20200219-143907_c.jpg)
ウェブサイトでこの画像を見つけた瞬間に
『おぉ?』 と声を出してしまいました。
もしかしたら、誤飲防止機能のついていない蓋なんじゃないか?と・・・
これは、MRさんかメーカーの方でないと分からなそうですが少しだけ期待してしまいます。
あと、小林化工のみ100mL・200mLの2つの包装があるのも面白いですね(他社は200mLのみ)。
在庫を刻むのには100mLの方が調整しやすいですね。
逆に、よく出る薬局用に500mLの包装があってもよかったのかな???と思います
付け加えで、小林化工のレボセチリジンシロップの原薬製造国は日本と公表されています。
新型コロナウイルスで、原薬が中国の品目って流通大丈夫かな?と少しだけ心配しています。
(日本だから絶対に流通に問題が起こらないというわけでは無いですが、ついつい不安になります)
ちなみに、味に関しての記載は東和薬品のみ『フルーツ』とウェブサイトに記載がありますね。
ちょっとこれは味見してみたいです。
![](http://yakuzaishi.xn--tckwe/wp-content/uploads/2018/09/6.jpg)
![](/wp-content/uploads/img/yakutiti4.jpg)
レボセチリジンに限らず、各社MR様、面白いジェネリックを発売するようであれば
情報提供お待ちしております。
関連記事は以下のリンクからどうぞ〜
![](http://yakuzaishi.xn--tckwe/wp-content/uploads/2019/02/IMG_20190217_230340-1024x1015.png)
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最後まで読んでいただきありがとうございました。