~破壊神やくちち~薬局の備品を壊した時の対応を考えてみた




当ブログで味見に使用している医薬品はメーカーからの製剤見本や自身に処方された又は購入した医薬品を使用しています。

また、医薬品を適正に使用するために医師・薬剤師の指示は必ず守ってください

以上の注意を守らずに使用して、健康に被害が発生した場合は、当ブログは一切責任を負えません。その際、治療が必要となった場合でも使用者の責任となりますので、使用方法には十分にご注意ください。

 

~破壊神やくちち~薬局の備品を壊した時の対応を考えてみた

 

薬剤師を10年位やっていると、薬局内の備品が壊れるタイミングに遭遇することがあります。

今回は実際にやくちちが破壊したものや、他の人が破壊したという話を聞いたことがあるもの
機器の故障などのトラブルを紹介しつつ、その時に対応について考えてみたいと思います。

発生した時の、(個人的)危険度を★☆☆☆☆(軽度)~★★★★★(重度)で評価してみました。

トラブルも大きく分けると以下の3つになるかな?と思います。

  • ミス・不注意によるもの
  • 避けられたかもしれない故障・不具合
  • 避けるのは難しい故障・不具合

です。

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ミス・不注意によるもの

まずは、ミス・不注意によるものです。
不注意によって落下させて物を壊すってことはありますよね。
大体のケースでは上司とか社長にめっちゃ怒られるパターンだと思います。

分包機:★★★★☆

清掃中に分包機の部品を床に落下させて使えなくしたことがあります。

社長にはめっちゃ怒られたけど保険に入っていたようで
色々な書類を書いて対応。
業務終了時の清掃で破壊したので翌日には代替の部品が届いたような気がします。
このケースでは人為的な原因でしたが、分包機ってある年数が経過すると色々な部分が壊れますよね

対応:取り外せる部分は床に落とさないように十分に注意が必要。

メートグラス:★★☆☆☆

水剤棚の上にアルロイドのような液体のお薬を在庫(箱の状態)しており
ある日突然落下(原因不明)

下にあったメートグラスを破壊、確か100mLのメートグラスを破損したので
しばらくは50mLぐらいの中サイズのメートグラスで対応
激しく破損したので、もちろん買い替え

対応ガラス製品近くの棚の上には重たいものは置かないように気を付ける

社用車:★★☆☆☆

社用車を壁にぶつけた人がいました。

運転免許をとってそれほど運転経験がなかった人
在宅のために車を運転したらぶつけたようです。
駐車場の壁(角のところ)に刺さるような感じで車が止まっていました。

対応:運転には十分に気を付けましょう。
車両保険にはしっかりと入りましょう。

冷蔵庫:★★★★☆

冷凍庫の霜取り中に誤って冷却溶媒部分をドライバーで貫通
冷却のガスが一気に抜けたために冷蔵庫が使えなくなった。

冷蔵庫内の薬に関しては保冷バッグと氷で応急処置をしつつ
急いで電気屋さんに冷蔵庫を買いに行った

やくちち
冷所品って注射を含めて結構高いお薬が多いので怖いですよね。

避けられたかもしれない故障・不具合

機器の故障や不具合ですが、事前に何かしらの軽い不具合が発生しているケースもあります。

その時点で業者さんに連絡しメンテナンスや交換をしてもらえば大事に至らなかったけど
軽い不具合を無視して使い続けた結果、大きな故障に繋がったケースです。

レセコン:★★★★★

レセコンのHDDに異常が発生しデータベースが壊れてしまった
レセコン業者に連絡し代替のHDDを設置、バックアップからデータベースの復元をしてもらった。
HDDの入れ変え・復元が完了するまで約1日弱レセコンが使えなかった
バックアップが数日間取れておらず、その間の処方入力・薬歴入力をやり直し。
何より、患者さんのお会計が手計算になってしまうので
急いでエクセルで簡易計算シートを作成し対応
手計算の時には多少間違ったけど、エクセルを使う様になってからは間違っていませんでした。

対応:壊れる数日前からレセコンの不具合を感じていたので
レセコンの不調を感じたら早めに業者に連絡する事。

やくちち
今回、紹介するケースの中で一番焦った故障だと思います。

電話線:★★★☆☆

ある日突然電話ネットを含むがつながらなくなった。
というか、本社からの電話に出ないために社長がキレて飛んできた(現場は知らんがな)
電話線は床下を通していたが、床下に入る部分が摩耗して断線していた。
床下に入る部分に本来ついているはずのカバーがなくなっており
電話線の上をキャスター付きの椅子が
通ったのが原因の1つ

オンラインの発注システム疑義照会の電話も掛けられないので非常に不便ですね。
業者の人に至急来てもらって対応

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避けるのは難しい故障・不具合

多分、これはどうにもならないですね~
トラブルが発生した時に、どう対応するか?っていうのを考えておくくらいですね。

エアコン:★★★☆☆

ある日、突然待合室のエアコンが動かなくなった
しかも、真夏・・・

幸いなことに(?)調剤室のエアコンは使えていたので、扇風機をスタッフが持ってきて
冷気を待合室に送っていました(焼け石に水ですが・・・)

真夏で修理に1週間以上時間がかかると言われましたが
ごり押しして
数日で修理対応してもらいました。

対応(?)家庭用の小さいエアコンを待合室に使わない方がいいかも?(広さにもよるけど・・・)

スイッチングハブ:★★★★☆

ある日突然、レセコンサーバーに繋がるクライアント側の端末(事務さんの端末)が使えなくなった。
原因を調べたところ、スイッチングハブの故障の可能性が高く
新しいものに付け替えたら問題なく動作するようになった。



ゲスちち
スイッチングハブってなかなか壊れない印象ですが・・・

対応:LANケーブル、USBケーブル、ハブなどは予備があると良いと思います。

プリンタ:★★★★☆

ある朝突然、薬袋プリンタがエラーの表示を出して停止し全く使えず・・・

プリンタ屋さんに来てもらったところ、現地(薬局)での修理は不可能
回収し修理となった。

タイミングも悪く代替え機が手配できないために、薬袋プリンタが使えない状態で
ほぼ1日営業

手帳ラベルで薬袋シールを出しての対応を行いました。
普段から、プリンタの不具合は想定して業務をしていたので
プリンタが壊れた時には迅速に対応できました。

停電への備え:★★★★★

2011年に発生した東日本大震災
神奈川の薬局で勤務していましたが、地震の揺れで
薬局や薬への直接の被害は発生しなかったものの
その後の計画停電では非常に苦労した記憶があります。

近隣のクリニックが紙カルテ&手書き処方箋だったので
停電中も通常通り診察を続けたのです。

 

停電でやることがないから~」という理由で普段以上に患者さんが受診・来局
計画停電は1回につき1~2時間だったと記憶していますが
停電中は本当につらかったです。

やくちち
東北で被災された方とは比べものにならない大変さですが、それでも大変でした。

とにかく、レセコンが使えないとどうにもならないので
DC-ACインバーターを用意して
車を薬局の目の前に駐車しそこから電気をとって
レセコンとモニターを稼働させました。

分包機やお薬手帳のシール(感熱ラベル)はインバータの電力では使うことがませんでしたが
お会計が計算できるのは非常に助かりました。

インバータは車での旅行にも役に立ちます。
7月に行った沖縄旅行ではスマホやデジカメなどの充電に活用しました。

あと、薬局のシャッターが電動シャッターだったので、計画停電が7時半~9時みたいな日には
朝7時に出勤しシャッターを開けて、薬局内で寝ていました。

まとめ

こんな感じで、今まで色々なものを破壊してきたやくちちです。
PCとかは嫌いではないので日ごろから○○が使えなくなったら・・・」と
暇な時に考えたりしています。

直近だと、インクジェットプリンタが使えなくなり対応しました。
レセコンメーカーさんに電話で指示を仰ぎながらの対応ですが
薬袋と薬情が出せないです、薬袋は手帳ラベルでの対応、薬情はレーザープリンタでの対応でどうでしょうか?」と伝えて細かい設定をしてもらいました。

皆さんの薬局ではどんなトラブルが発生していますか?
普段から色々と想定し、トラブルが発生した時に慌てないようにしたいですね。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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ABOUTこの記事をかいた人

薬局に勤める平凡な薬剤師です。 大学を卒業してから14年間、町の調剤薬局で日々患者さんと触れ合ってきました。 コミュニケーションがうまく取れず怒られることも多かったですが、 最近では「感じがいいからこっちに来た」という有り難いお言葉を頂くまでに成長。 日々、地域の方の健康のお助けをしています。 そして4歳と2歳の父でもあります。