飲んでみたいけど「ジェネリック医薬品ってどうなの?」




当ブログで味見に使用している医薬品はメーカーからの製剤見本や自身に処方された又は購入した医薬品を使用しています。

また、医薬品を適正に使用するために医師・薬剤師の指示は必ず守ってください

以上の注意を守らずに使用して、健康に被害が発生した場合は、当ブログは一切責任を負えません。その際、治療が必要となった場合でも使用者の責任となりますので、使用方法には十分にご注意ください。

 

ジェネリック医薬品ってどうなの?

よ~く聞かれる質問です。

 

「ジェネリック医薬品ってどうなの???」
「効き目は同じ?」
「飲んでみたいんだけどちょっと不安」

って相談を受けます。

薬剤師として私が言えること

  • 有効成分は同じものが同じ量だけ含まれています
  • 効能効果・用法用量は原則同じです(一部、効能が追加になった場合には違う場合あり)
  • 添加物やコーティングはメーカーごとに異なっています
  • 患者さんの体質によっては、添加剤が原因でアレルギー反応などの副作用等を
    引き起こすことがありますが、先発医薬品であってもジェネリック医薬品であっても、同様に起こりうることです。
  • 一度飲んでみて問題なければジェネリックでいいんじゃないの?
    ダメなら次回から先発品で~ってスタンス
  • 私も家族もジェネリック医薬品を飲んでいます

何が何でも「ジェネリックは心配だから飲みたくない」ってのはどうかな?って思います。

両方試してみて、納得したほうを選べばよいかと・・・
その場合、できるだけ先発品を使用していた時とジェネリックでの時の体調などを
注意深く観察してみてください(特に湿布のかぶれなど)
どちらでもあまり変わった感じがなければジェネリックで問題なしだと思います。

オーソライズドジェネリックがよく売れている

最近よく耳にするのがAG(オーソライズドジェネリック)というもので
先発メーカーが特許の使用権を与えて先発品と全く同じ成分、添加物、コーティングを実現しているジェネリック医薬品のことです。
(最近では同じ工場ってところもあります)

どんなメーカーがAGを販売しているのか?

現時点で2つのパターンがあります。

  • 先発メーカーの関連会社・子会社
  • 特許を使う権利を購入したジェネリックメーカー

ジェネリックが発売になると先発メーカーは売り上げが激減してしまうので
子会社等に先発と同じジェネリックを作らせて
他のジェネリックメーカーとの差別化を図って生き残りをかけているんだと思います。

「先発品と名前が違うだけで安いんですよ」っていうのがAGのウリですね。

うちの薬局でもAGを採用するか?そのほかのジェネリックを採用するか?いつも悩みます。

実際にAGを見てみると

上から順に

  • 先発品のアレグラ60mg
  • AGのフェキソフェナジン60mg「SANIK」
  • 普通のジェネリックのフェキソフェナジン60mg「サワイ」
  • 普通のジェネリックのフェキソフェナジン60mg「トーワ」

AGは本当にシートの違いぐらいしかないですが、普通のジェネリックだと

錠剤が先発品に似ているものから、全然違う丸い形のものまでいろいろとあります。

ジェネリック医薬品の方が優れているケースもある

ジェネリックは安いから品質が悪いんじゃないか?って思っている人も多いかと思いますが
実際には先発品よりも優れたジェネリック医薬品もあります

特に、お子さん向けの粉薬は先発品よりもジェネリックメーカーの方が美味しくて飲みやすい製品も
販売されており、うちの子供は美味しそうに飲んでいます。

味見のまとめページを作ってみたのでよかったら見てね~

国も目標を決めてジェネリックを普及させようとしています

増え続ける医療費を少しでも減らそうと国(厚生労働省)もジェネリックの普及目標を掲げています。

  • 平成29年央に70%以上
  • 平成30年度から平成32年度末までの間のなるべく早い時期に80%以上
    (平成27年9月の調査では56.2%)

正直言ってかなり厳しい数字です。

勿論、薬局で在庫してないケースもありますが、今まではジェネリックじゃないのがいいと思っていた方も
一度ジェネリックを試してもらえるといいなって思います。

是非「ちょっとジェネリックを試してみたいんだけど~」とかかりつけの薬剤師さんに言ってみてください。

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ABOUTこの記事をかいた人

薬局に勤める平凡な薬剤師です。 大学を卒業してから14年間、町の調剤薬局で日々患者さんと触れ合ってきました。 コミュニケーションがうまく取れず怒られることも多かったですが、 最近では「感じがいいからこっちに来た」という有り難いお言葉を頂くまでに成長。 日々、地域の方の健康のお助けをしています。 そして4歳と2歳の父でもあります。