デパスとアモバンが2016年10月から向精神薬に指定されました




当ブログで味見に使用している医薬品はメーカーからの製剤見本や自身に処方された又は購入した医薬品を使用しています。

また、医薬品を適正に使用するために医師・薬剤師の指示は必ず守ってください

以上の注意を守らずに使用して、健康に被害が発生した場合は、当ブログは一切責任を負えません。その際、治療が必要となった場合でも使用者の責任となりますので、使用方法には十分にご注意ください。

 

デパスとアモバンが2016年10月から向精神薬に!

デパスとアモバンが2016年10月から向精神薬に指定されました。

デパスは安定剤や睡眠薬、筋肉の緊張をほぐす薬
アモバンは不眠症や麻酔前のお薬として使用されています

今まで向精神薬に指定されておらず、多くの薬剤師は「なんでだろう?」って思っていたのではないでしょうか?

指定されていなかったのは発売当時、アメリカで発売されてなかったからだとか、違うとか……
法が現実に即した形になるのは良いことですね。

向精神薬に指定されたら色々と変わる

  • 投与日数制限が今まではありませんでしたが、30日までしか処方できなくなりました
  • 向精神薬加算8点(80円)がかかるので、1割の人で10円、3割だと2~30円お会計が高くなります
  • 鍵のかかるところに保管

というのが現場での注意点ですね。

向精神薬に指定した狙いは以下の2つでは?

  • 個人輸入の規制
  • 安易な処方へのけん制

個人輸入に関しては「麻薬及び向精神薬取締法」の規定により、医療用の麻薬又は向精神薬を、医師から処方された本人が携帯して入国する場合を除いて、
一般の個人が輸入することは禁止されており、違反した場合には処罰されます
(本人が携帯せずに、他の人に持ち込んでもらったり、国際郵便等によって海外から取り寄せることはできません。)
厚生労働省ウェブサイトより)

安易な処方に対するけん制の目的もありますね。
「弱い薬だから~」といって通常の開業医がガンガン処方しているケースありますからね・・・

必要で処方されている患者さんには日数制限ができたり、お会計が少し高くなりますが
お薬の適正使用という面でよろしくお願いします。

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ABOUTこの記事をかいた人

薬局に勤める平凡な薬剤師です。 大学を卒業してから14年間、町の調剤薬局で日々患者さんと触れ合ってきました。 コミュニケーションがうまく取れず怒られることも多かったですが、 最近では「感じがいいからこっちに来た」という有り難いお言葉を頂くまでに成長。 日々、地域の方の健康のお助けをしています。 そして4歳と2歳の父でもあります。