イニシンク®配合錠(ネシーナ25mgとメトグルコ500mgの配合剤)




当ブログで味見に使用している医薬品はメーカーからの製剤見本や自身に処方された又は購入した医薬品を使用しています。

また、医薬品を適正に使用するために医師・薬剤師の指示は必ず守ってください

以上の注意を守らずに使用して、健康に被害が発生した場合は、当ブログは一切責任を負えません。その際、治療が必要となった場合でも使用者の責任となりますので、使用方法には十分にご注意ください。

 

武田薬品工業のイニシンク®配合錠の製造承認がおりたのでまとめてみました。

 

商品名:イニシンク®配合錠

一般名:アログリプチン安息香酸塩、メトホルミン塩酸塩

効能効果:2型糖尿病

ただし、アログリプチン安息香酸塩及びメトホルミン塩酸塩の併用による治療が適切と判断される場合に限る。

用法・用量:通常、成人には1日1回1錠(アログリプチン/メトホルミン塩酸塩として25mg/500mg)を食直前又は食後に経口投与する。

 

DPP4阻害薬のネシーナ錠25mgとメトグルコ500mgの配合剤です。

 

メトホルミン500mgも1日1回の服用でOKという点が新しいかも?

メトグルコの用法・用量:通常、成人にはメトホルミン塩酸塩として1日500mgより開始し、

1日2〜3回に分割して食直前又は食後に経口投与する。

維持量は効果を観察しながら決めるが、通常1日750〜1,500mgとする。

なお、患者の状態により適宜増減するが、1日最高投与量は2,250mgまでとする。

メトグルコ(メトホルミン)の通常用量よ750~1500mgよりも少ない量ってことですね。

少ない量でさらに分1、不安はあります。

 

 

長径(mm) 13.7

短径(mm) 8.7

厚さ(mm) 約6.6

とメトホルミンの分だけ大きい錠剤になっています。

 

既にDPP4阻害薬とメトホルミンの配合剤ではノバルティスファーマのエクアとメトホルミンの配合剤(エクメット配合錠)があり、2規格LDとHDがあります。

エクメット配合錠は1日2回での服用で、

HD錠はメトホルミンが1回500mg(1日1000mg)

LD錠はメトホルミンが1回250mg(1日500mg)となっています。こちらの方がメトホルミンの使い方としては一般的ですよね?

また、武田薬品の薬でアクトスとメトホルミンの合剤、メタクト配合錠がありこちらはメトホルミンが分1となっていますが、どうなんでしょうか?

メトグルコを販売している大日本住友のMRさんによると、メトホルミンを分1で飲ませる配合剤を他の会社も出そうとしたが厚労省が認めなかった、武田だけ何で通せたんでしょう?と不思議がっていました。

メタクトHDはアクトスが30mg、LDは15mgでメトホルミンはどちらも500mgです。

うちはメタクトHDとLD共に一人ずついますが、今一つという印象です。兎に角、箱が大きくて場所を取る。もう少しシートの詰め方を工夫シテ小さい箱にして欲しいと現場は感じています。

 

配合剤は患者さんの利便性を考えると、飲む数が減っていい半面、実際には沢山の成分の薬を飲んでいるのに

飲む数が少ないので、自分の病気についてそれほど深刻に考えてないケースも見受けられます。

1粒ですが、2種類のお薬が入っていますということをしっかりと理解してもらわないといけません。

販売包装は100TのPTPのみとなっているようです。

 

メーカーはかなり売れると予想してるようですが、武田薬品の配合剤は失敗率が高いような気がします……

大丈夫ですか?武田さん?ソニアスのことを卸さんに聞いたら、ん???そんなのあったかな?って表情してましたよ。

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薬局に勤める平凡な薬剤師です。 大学を卒業してから14年間、町の調剤薬局で日々患者さんと触れ合ってきました。 コミュニケーションがうまく取れず怒られることも多かったですが、 最近では「感じがいいからこっちに来た」という有り難いお言葉を頂くまでに成長。 日々、地域の方の健康のお助けをしています。 そして4歳と2歳の父でもあります。